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『雨の情景から始まる魂の4000字企画』結果発表!

三週間前から始まったこの企画。
全部で35作品のご参加をいただきました。(厳密には自分の作品の除いて34作品)
いつもながら素晴らしい作品ばかりでBEST5の選出には大変苦労いたしました。
というか今現在、まだ苦労している6月18日PM10:12なのでございます。
(もしかするとこれからまだ参加作品が増える可能性が……)

で、結果発表を行う前に気がついたことを少々。

まずひとつ目。
やはり4000文字の短編縛りというところがなかなか難しかったようですね。
これは企画者として反省するべき点であり、皆様に謝罪するとともに、その教訓を今後に生かしていかなければと考えています。

しかしなぜ4000字という文字数にしたのかというところ、言い訳にはなりますが、那智が数年前から応募している文学賞(そして毎年落選している)が4000文字だからという単純な理由なのでした。

原稿用紙10枚。そこにぎっちり文字を埋めると4000文字。

多いようで想像する物語を全て書こうとすると足りなくなってしまう文字数。
けっこう苦しいんですよね。

で、結果やはり皆様も苦しいんだと感じました。

やはり那智はドSのようです(笑)

そしてもうひとつ、この企画ではエントリーが遅い作品ほど秀作が増えていくという現象が起こりました。

これはやはりその作者様たちが相当の熱意を持って、ギリギリまでその改稿に時間を費やしていただいた結果であると考えています。

なので企画者として本当に嬉しい限りであり、これもひとえに純粋に文学を愛する皆様のおかげであると現在進行形で那智は感涙に咽んでいるわけでございます。

というわけで総括を終了し、いよいよ結果発表に移らせていただきます。

(🥁からのシンバル、ジャアァァァンッ!!!)←これウザいですね

 では BEST5 発表しまっすッ!


⭐️ 君は海月の出会う骨     藤咲 沙久 様
  https://kakuyomu.jp/works/16816700428020424087


⭐️ 夢幻常磐堂書房       古博かん 様
  https://kakuyomu.jp/works/16817330653870052655


⭐️ 始まりのふたり       小烏 つむぎ 様 
  https://kakuyomu.jp/works/16817330657600554817


⭐️ 流転する青きカバの偏在   鐘古こよみ 様
  https://kakuyomu.jp/works/16817330652087010638


⭐️ 驟雨            松本貴由 様
  https://kakuyomu.jp/works/16817330658959475699


  以上となります。
  これらの作品にはこの後(おそらく1週間以内)那智のあまり上手いとはいえないレビューが献上されますのでお楽しみに、というかご容赦くださいね。

  そして今回も作者様には大変失礼かとは存じますが、最後まで悩んだ作品を選外として発表したいと思います。

◎ Battle of Black Gate 〜上野戦争、その激戦〜  四谷軒 様
  https://kakuyomu.jp/works/16816700427599511154

◎ 慈雨             松本貴由 様
  https://kakuyomu.jp/works/16817330657944475837

◎ 蛙様             緋雪 様
  https://kakuyomu.jp/works/16817330658971481780

 この三作品もBEST5に負けじ秀逸でしたので皆様、よろしければ是非ご一読いただきたいと思います。

 こうして見るとすべて雨の情景から始まる作品でありながら、作者様たちが想像する景色はそれぞれに全く異なった様相のものであり、読み比べるとその違いがそれぞれのスパイスとなって味わい深い作品を作り上げていることが分かります。
 そして那智にとってはそれこそが大変興味深く、感慨深い梅雨の趣き、恵みの雨となりました。

 改めて参加していただいた全ての作家様、数々の宝石のような作品を読ませていただき、本当にありがとうございました。
 
 那智はこれからも時々このような企画を立ち上げていきたいと思います。

 よろしければ皆様、またお付き合いくださいませ。

 ではでは。
 

14件のコメント

  • わあ、那智さん!
    滑り込み参加でしたのに拙作を取り上げていただきありがとうございます!
    みなさんの秀逸な文学作品と並べていただくこと、恐縮ですがとても光栄です。

    那智さんの企画はただ書いたものを発表する場ではなく、参加作家さまや作品たちがお互いに良い影響を与えあい高めあっていくような、創作の可能性が広がるエネルギーを感じています。
    そんな素敵な場に参加させていただいたこと、改めて感謝いたします!
  • ひゃー! 選んでいただいてる!
    ギリギリまで粘った甲斐があったなあと、感動もひとしおです!
    企画の設定や、たくさんの参加作品の審査・コメントにお時間を割いていただき、本当にありがとうございました<(_ _)>

    さらにはレビューまでこれから賜るとなると、青いカバも真っ青のありがたみで、もう拝むしかありません( ;∀;)
    私最後で大丈夫ですので、どうぞご自分の執筆時間を優先してくださいね。

    素敵な企画を、いつもありがとうございます!
  • 松本さん、コメントありがとうございます。
    いえいえ、松本さんの作品は他の4作品と同様に本当に素晴らしいものでした。
    でも実は『慈雨』とどちらにするかすごく悩みました。
    もちろん2作品ともという選択肢もあったのですが。
    で、結局『慈雨』に関しては松本さんがおっしゃっていたように雨の姫を雨の情景と捉えるかどうかというところが少し引っ掛かったのでこういう結果になりました。

    那智の企画影響力など微々たるものですが、おかげさまでこのようにたくさんの方に参加してもらえることで次第に大きな輪が広がってきているように感じられます。

    こちらこそ参加していただきありがとうございました。
  • 鐘古さん、コメントありがとうございます。
    今回も少数精鋭といった感じで良作目白押しでしたが、鐘古さんの作品はその中でもひとつふたつ抜けていて、やはり流石と唸らざるを得ませんでした。
    レビュー……青いカバが真っ赤な顔をして怒り出さないことを祈ります💦
    5選は参加順ですので鐘古さんは四番目ですね。
    気合い入れて書かなければ。

    そして改めてまして、今回も企画に参加していただけたこと、そして素晴らしい作品を読ませていただけたこと、誠にありがとうございました。
    今後とも那智の企画をよろしくお願い申し上げます。
  • わあ。選外に選ばれている。何という光栄。あんなに大したことない(こらこら)作品が。なんか申し訳ない気分です。ギリギリセーフですべり込んだかいがありました。ありがとうございます。

    そして、一番仲良くさせて頂いてるカク友様の一人、小烏さんの作品がBEST5に入っている!!
    これは、わたくしとしては、自分が入っているかのような喜びです。
    うん。よかった。小烏さんの世界観は素晴らしかった。あれはわたくしには書けません。
    本当に、皆様に読んで頂きたい作品です。

    企画、今回も楽しかったです。
    また、よろしくお願いします。
  • 緋雪さん、コメントありがとうございました。
    作品、選外にしてしまって申し訳ありません。
    恐怖感たっぷりで素晴らしい作品だったのですが、迷った挙句、こういう結果に……。
    本当に申し訳ありません。

    小烏様の作品も素晴らしかったですね。
    非常に大きなスケールで書かれていて、最後まで展開が読めませんでした。

    また7月に企画を立ち上げたいと思います。
    近況ノートにて事前にご案内したしますので、よろしければまたご参加くださいませ。
  • 那智さん
    『君は海月の出会う骨』の藤咲です。
    この度はベスト5に選んで頂きありがとうございます、たいへん嬉しいです。
    また、とても丁寧に綴られたレビューで、那智さんが作品を大事に扱ってくださってるのが伝わってきました。

    書き下ろしでこそありませんが、雨の情景と聞いて「参加したい!」とすぐに思ったのがこの本作でした。“雨”は背景であり、大事なアイテムであり、この物語のイメージを大きく占めるもの。雨音と共にある優しいお話です。だからとても嬉しい。
    那智さんのレビューで改めて作者としての愛が深まりました。

    ありがとうございました!
  • 藤咲さん

    コメントありがとうございます。
    レビュー、問題なかったみたいでホッとしました。
    素晴らしい作品なので、それを貶すようなレビューを書かないように那智なりに頑張りました(笑)

    そして藤咲さんのこの作品に対する愛が深まったとお聞きして、その甲斐があったとガッツポーズです。

    雨の情景から始まる物語はどうしても昏いものになりがちですが、『君は海月の出会う骨』はラストに颯爽とした前向きの空気が感じられて勇気をもらえた気がします。

    今後も定期的に(たぶん1ヶ月に1回程度)自主企画を立ち上げていく予定ですので、よろしければまたご参加くださいませ。
  • 那智 風太郎さま
    拙作に(作者本人が恐縮してしまう)素敵なレビューをありがとうございます。
    KACで捻り出した小作でしたが、思い入れのある作品なので選んでいただいて嬉しいです。

    四千字の壁って本当に分厚いですよね。
    その中で如何にスマートにストーリーを展開させて落とす(言い方)か、短編ならではの課題であり醍醐味なんだなぁとつくづく思います。

    これからも精進あるのみ、と思いコツコツ頑張ろうと
    私も気持ちを新たにできました。ありがとうございます。

    那智さまも、どうぞ素敵なカク&ヨムライフをお送りくださいませ。
  • 古博かん 様
     コメントありがとうございます。
     いえいえ、こちらこそ拙いレビューで恐縮しております。
     しかし、このクオリティーの作品を KACで捻り出せるなんて本当に凄いです。
     4千字というのは絶妙に難しい文字数だと自分も感じます。
     よほど描写、構成、展開をシンプルにしなければその枠内に収まりませんし、だからといって手を抜くと作品自体が壊れてしまう。
    「スマートにストーリーを展開させて落とす」
     本当に厄介です。
     けれど古博様のおっしゃる通り、だからこそやりがいがあるし、それが短編の醍醐味なのですよね。

     改めましてこの度は当企画にご参加いただき誠にありがとうございました。
     今後の古博様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。

  • 那智さん、「青カバ」にめちゃくちゃカッコイイレビューをありがとうございます!
    やー、なんだか、私の作品のことでいいんですよね!?と二度見してしまいました(≧▽≦)

    なんとなく、二つの世界を行き来するオープンワールドRPGの巨大ポスターに書かれていそうだなあ~と思って、ちょうど子供と夫が最新のゼルダの伝説に嵌っているので、あんなグラフィックスイメージで二つの平行世界を行き来できる小説書いたら面白そうだなと想像しちゃいました。もう誰かやってそうだけど。

    そして、名に奇才と冠していただけて、なんとなく天才より唯一無二って感じがするので、大変誇らしいです♪
    たくさん考えて丁寧に書いてくださったことがよくわかる、とても素敵な文章に、感激です!
    本当にありがとうございました<(_ _)>
  • 鐘古さん
    那智はいま、気に入っていただけたみたいで良かった、とめっちゃ脱力しております。
    そしてカッコイイと言っていただいてすっごく嬉しいです。
    実はついさっきまで仕事をしておりまして、その隙間時間をフル活用して考えたレビューでした。
    なので見直しも甘かったかもしれず、ちょっと心配だったのです・。
    あ、とはいえ仕事の方もしっかり全力でやっておりますのでご心配には及びません。

    オープンワールドRPG……Oh、最近のゲームはそんなことになっているのですね。那智はゲームをほとんどしない人間なのでよく分かりませんが、鐘古さんが書くパラレルワールドストーリーはぜひぜひ読んでみたいと思います。
    その想像力が紡ぎ出す異世界物語が面白くないはずがありませんからね。

    今日はちょっと体力削られすぎたので謝罪会見はお休みしたいと思います。
    でも、いろんな人に怒られそうだなぁ(笑)
    とりあえず謝罪会見の謝罪をしなくて済むようにまた明日から頑張ります。
  • 遅くなりました。

    「始まりのふたり」に感動的なレビューをいただきまして、ありがとうございました!
    思わず何度も読み返しました。
    また募集期間を長くとってくださってありがとうございました。
    でないと試合が終わって片付けの済んだ会場に両手をあげて走り込むところでした。

    ベスト5の皆様の作品にも順番に伺わせてもらおうと思います。

    また緋雪様の作品も紹介されていて、とても嬉しいです。
    あれを読んでから雨の雨は外の物音が気になります。
    ちょうど梅雨の今、タイムリーな作品ですよね!

    次は七月なのですね。
    何とかまた参加できるといいなと思います。

    ありがとうございました。
  • 小烏さん
     こちらこそこの度は企画にご参加いただきありがとうございました。
    『始まりのふたり』は非常にスケールの大きな作品であり、またとても美しく細やかな表現描写が行き届いた作品であると感じました。
     それだけにレビューコメントをどこまで書いて良いものか悩みました。それでネタバレ的な部分もかなり多めになってしまい、大丈夫だろうかとちょっと心配なところです。
     もし問題があればネタバレ設定のボタンを押していただければと思います。
     
     あと募集期間を長めに取っていたおかげで駆け込み気味の優秀な作品にご参加いただくことができたように思います。
     改めましてご参加いただきありがとうございました。

     7月の企画お題はそろそろ近況ノートにて発表しようと思っています。

     もしよろしければまたご参加くださいませ。
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