「幸レモンと貝殻、それとアトモスフィア」解説

投稿してから半年ほど経ちますが、内容がよくわからなかった人に向けて「雪レモンと〜」について軽く解説していきたいと思います。



◇アイス
《僕》と《幼馴染》が出てきます。
話は《僕》が外へアイスを買いに行き、帰ってくるところから始まります。
暑かったと文中にあるので、この季節は夏だと思わせる。そして最後の文で夏らしさを損なわせて、季節が曖昧になったと思わせるのが狙いでした。
「こいつの為にわざわざ〜」と書いてある部分では、雪レモンで《幼馴染》が「俺が物を指定しなければいけない」の部分と繋げているつもりでした。



◇貝殻
《私》と《彼》が登場人物です。
ここで集めている貝殻が、前話に出てきた青い小瓶の貝殻になります。
《彼》は前話の《僕》であり、「青い小瓶」と「青い洋服」の通り、共通点を作っているつもりでした。
実は《私》には元になったカランコエと言う植物があり、花の色はオレンジやピンクで作中に出てくる貝殻の色です。
旬の季節は冬から春。冬なのに桜の花びらが落ちている、作中の表現と一致させているつもりです。
また拾っている貝殻の数を数えると11個になり、12月11日で《私》の誕生日とカランコエの誕生花と同じになります。



◇雪レモン
《俺》と《幼馴染》が登場します。
この《俺》はアイスの《幼馴染》で、ここでの《幼馴染》は《僕》です。
少しわかりづらいため、口調に差をつけています。《俺》は「〜だろ」、《僕》は「〜でしょ」、のように。
「ここ2年ほど前から」と書いてある通り、貝殻の話は2年前の出来事になります。
アイスと雪レモンの時間軸は同じで、アイスは夏、雪レモンは秋です。
星型のクッションがどちらの部屋にも置いてあることと、アイスで《僕》が「星モチーフが好き」と言っている事から、アイスと雪レモンで登場している場所も同じ《僕》の部屋になると思わせたつもりでした。



……どうでしたか?
4000と言う短い文字数の中で全てを書ききるのは難しかったため、こちらで解説させていただきました。
時系列をまとめると、貝殻→アイス→雪レモン のようになります。
まだわからないところがあれば、お気軽にお申し付け下さい。
それではありがとうございました。

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