皆さん、こんにちは。津島結武です。
今回は度々web小説界隈に火をつける話題、「web小説、同じようなものばかりでつまらない問題」について触れていきたいと思います。
皆さんはweb小説が面白いと思いますか?
僕はそもそも読まないのでわからないです。
「おい! 読んでないのにつまらないって言うのか!」ってツッコまれると思うんですが、いや、そういう問題があるというだけで、それに結論を出そうだなんて思っていないです。
ただ、「つまらなさそうだな」とは思っています。
というのも、僕は純文学や、よくて文芸が好きな人間なもので、いわゆる「なろう系」には一切興味がないわけです。
だとしても、僕がweb小説に対してつまらなさそうだと思うのは、同じような小説が多いと思ってしまうからです。
「そんなことない! web小説には個性が溢れている!」っていう声はあまり聞きませんが、そういう主張もありそうですよね。
実際にそうだとは思います。
あくまで僕は「同じような小説が多いと思っている」のであって、それが事実かというと、そうとは限らないと思います。
つまり、web小説にはそのように感じさせる何かがあるのだと思いますが、それが何なのかというのが大きな問題だと思います。
その要因の一つは「テーマの固着」だと思っています。
ほら、「悪役令嬢」だったり「追放」だったり、どこもかしこも同じようなワードが並んでいるでしょう? だからどれもつまらなさそうに感じてしまうんですよね。
これは悪いことじゃないとは思いますが、やっぱり僕が好むのは、新奇性だったり、独自性だったりがあるものなんですよね。
でも僕がつまらなさそうだと感じる作品でも、多くの人に読まれていますよね。
それは何なんでしょうか?
そのヒントはジャズにあると思っています。
どの音楽のジャンルにも少なからずあるものだと思いますが、ジャズって同じ曲をカバーすることが結構多いんですよね。
有名なものだと「枯葉(Autumn Leaves)」とか。
そういうのがweb小説にも当てはまると思います。
つまり、ジャズが同じ曲を個人のスタイルでカバーするのと同じように、web小説も同じテーマの物語を独自の要素を取り入れてカバーしていると考えることができるんです。
なるほど、web小説が読まれるのは、むしろありふれているからこそだということですね。
そう考えるとX(Twitter)のタイムラインも感慨深く感じます。
これだけのカバー曲が溢れているのはむしろ喜ばしいことなのかもしれません。
さて、このノートの結論は「僕がつまらなさそうと思っていた要素は、実はweb小説が読まれる要因だった」となりました。
まあ、僕はweb小説(とりわけなろう系)を読むことはほとんどないと思いますがね。
僕が読むのは専ら文学や文芸作品です。
それでは、また今度。