誰も読まない完結済み作品の裏話(本編)を世に放ち、案の定、というよりは、質量のある物体に向かって重力が働くのと同程度に当然の帰結として、何のPVもありゃしまへんで。当初の予想は、PVがひと学級相当の30人くらい行くかな~、というものでしたが、3分の1を過ぎても10くらい。PVは新作発表時に得られて、その後は増えない仕様ですから(私の場合)、このまま生きながらえても予想には達しそうにありません。
黒猫を膝に乗せ、サングラスをかけ、黒いアルマーニのスーツに身を包んだパパがハバナ葉巻の灰をバカラの灰皿に落としながら言うのが聞こえます(我が脳内で)。パパは、どうやらPVで賭博を催していたようです(我が脳内だけだってば)。
なんやかんやと部下に対する非人道的処置が行われ、恐怖政治が具現化される過程を経て、パパは腹心の男に命じます。「葉っぱ握らせたれや」。
すると、何ということでしょう。PVが無くておなかがすいて泣いていた私の下に、丸いパンを頭にした正義の味方がやってきました。「ぼくの顔をお食べよ…くくく」と言われるがままに、私はその顔パンを食べました。しかし、その顔パンには、恐るべき成分テトラヒドラカンナビノールのような違うような何かが混ざっていたのです!
朦朧とした私は、禁じられた遊びに手を出しました。ぽろりぽろりと物悲しいメロディに乗せて、この誰も読まない作品を、カクヨムコンテストにぶち込んだのです。
コンテストである以上は、誰かは目を通します。私の予想では、応募作のヒエラルキーの下層部分は、非正規の半ボランティア的なバイトさんが読みます。その中で、ポイ捨てすべきものと、もう少し責任ある立場の人にまで上げるべきものを大まかに分類します。もっと上まで行けば、コンテスト概要に書かれているような名前が出てくる人の目に触れるのでしょうが、異世界の話なのでそこは知りません。転生してから見てきます。
とにもかくにも、コンテストに出しさえすれば、可哀そうなバイトさんは私の作品を読まざるを得ません。んで、私の作品は、既に30話以上経過しています。つまり、読後にポイ捨てされるにしても、労働の対価を得るための義務としてのPVが30は稼げるわけです。
何という悪魔の所業…!パパの指示だからって…いや、違うんだ、これは私の意志じゃない、葉っぱが…ぼくの顔をお食べたからなんだ…ぐああああ!
と悔悟の念に囚われましたが、やっちまったものはどうしようもない。哀れなバイトさんが賃金のためにちびちび読んでくださった分だけPVが素直に積みあがりました。
手間を取らせて、ごめんね!仕事とはいえ、読んでくれてありがとう!