「かわいいおうちにしたいんだよ。」
「ふむ、それはいいね。具体的にはどんな?」
「んー。物が多すぎなくて、洗練されてて、気持ちよくて、使いやすい……」
「物が多すぎないは僕らにとって永遠の課題だね。洗練されてるは……難しいな。気持ちよくて使いやすいはわかる、どんな方向で行くにせよこれは必要最低限の条件だね。」
「どうしたら今度こそ物が溢れない部屋にできるかな。」
「本当に必要なものしか買わない。」
「それはそう。でもその時はさ、必要だと思って買ってるんだよ。」
「たしかに。じゃあこれならどうかな。使ってる状態のイメージがもう!手に取るように!あたかも目の前で展開されてるくらい見える!ってなってて、帰宅して間髪いれずに使用に入れるもの。」
「!! 帰宅して間髪いれずにってのがミソだねわかる。」
「そうそう。使うイメージはできてるけど、場所が空いてなかったりで片付け待ち放置になってるものがある。」
「勢いのままいかないとね、次の機会は作らなくちゃやってこないからね。」
「今順番待ちになってるのどうするよ。」
「なるべくなら当初の予定どおり活かしてあげたいけどね。もう必要なくなってるものもあるかもしれないね。」
「なら実行する前に一旦方針を考え直すのもありだね。」
「予定どおりのタスクをこなしたいこだわりは理解できるけどね、なるべくなら時間と体力を省エネしたいね。」
「僕らの未来に乾杯。」
「うむ。快適への最短ルートを祝福しよう。」
☕✨☕
「買うものもとてもとても選んでいったら、もしかして洗練されてるに繋がってこないかな。」
「ああ、それだ!それもひとつの要素になり得る。」
「でしょー。じゃあさ、……」
つづく