ご無沙汰しております。
月もあらたまりましたので、そろそろ新しい物語の連載を開始しようかと思います。
本格的なホラーです。
★ 三 猿 - さんざる -
警備員のヒトシにある夜、臨時の仕事が入った。
場所は海辺の小さな工事現場。
夜間置きっ放しになっている工作機械に、悪質ないたずらをするものがいるという。
ヒトシは同僚の各務(かがみ)と現場におもむく
そこは海岸沿いの荒廃した住宅地が広がる湿地帯。
一帯では近頃、奇怪なうわさが囁かれていた。
その荒れ果てた河口に近い湿地帯では、夜になると藪や林の中をはい回る得体の知れぬもの気配がするという――。
【 15回完結予定 】