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「円満倒産」について

昨日アップした「円満倒産」にたくさんレビューいただきまして、誠にありがとうございます。
相変わらず自作自註はしませんので投げっぱなしになってしまいますが、ちょっとだけ補足。

作中、弁護士さんが今後の手続きについて説明してる場面がありますが、おそらくそんなことをしてくれる弁護士は日本中探してもほとんどいません(笑)
ただ、最近は弁護士も数が増えてけっこう厳しいらしいので、サービスに付加価値を上乗せしてくれる方もいらっしゃるかも。

雇用保険の求職者給付に関しましては、全部書いているとそれだけで本1冊ぶんくらいになるので、だいぶ省略してます。
実務的には、当作品の場合は、ほとんどの方が再就職先が決まっててそもそも求職者に該当しないので、受給資格なしということになりそうです。

商法・会社法改正により、「有限会社」はもう設立するのは不可能で、法的には今は有限会社と株式会社は同じ物として扱われてます。つまり、名前が違うだけ、ということになってます。

中小企業の退職金制度である中小企業退職金共済に関しましては、

http://chutaikyo.taisyokukin.go.jp/seido/seido01.html

こちらをご覧ください。
公的な保険や共済は、加入したほうがお得なものが多いのでオススメです。

法人が破産した場合、未払いの給与というのは、労働者が会社に対して債権を持っているという形式になります。しかし、未払い給与はほかの債権者と違って、担保なしでも優先して支払われることになってます。これを「先取特権」といいます。詳しくは民法第306条。

ちなみに台上は法律職じゃございませんわよ。ちょっといろいろあって、企業法務や会計・税務にはめちゃくちゃ詳しいです。

それともうひとつだけ重要なことですが、この話は台上の実体験ではございませんので、ご安心ください。
ただ、従業員の履歴書を持って再就職先を探し回ったというのは、とある実在の人物をモデルにしております。けっこう有名な人。

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