• ホラー
  • ラブコメ

140字小説『無口で寡黙な耳栓』

140字小説『無口で寡黙な耳栓』


私は『物』の声が聞こえる。
子供の頃は小声で僅かに聞こえる程度だったけど、成人した今では、息遣いがわかるくらいはっきりと『物』の声が聞こえてくる。

特に困るのが眠るとき。
この耳栓に出会えるまで、私の眠りはいつも浅かった。

「きみに出会えたおかげで、私は普通の生活を送れるよ。ありがとう」


過去の140字小説はこちら
https://kakuyomu.jp/works/16818023213838976665

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する