醍醐兎乙

140字小説『1年で黒くなるから新しくする』


地元神社のお祭りでは、参加者に必ず手作りアクセサリーが配られる。
そのアクセサリーは神主が御神木の枝を使い、丹精込めて制作していた。

「今年はペンダントなんだ」
「去年の指輪はサイズが合わなくて大変だったな」
「外すとマズイし困ったよね」
「早く上京して土地神様の汚れから解放されたいよな」


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