少年戦艦
時々やるマーライオンネタです。
ノイマン
ダイレクト・オイラーを研究中。
頭
どうでもいいことですが、小さな錠剤を水なしで飲む技を覚えました(謎
おうかがい
実は、デュークの物語を読みやすく直して、ホントの童話調にする計画を温めていました。
難しい説明や設定語をかなり減らして、会話と出来事だけで読める感じにしようかな、と。
まぁ、見た方が速いので――
第一話
「第一部隊に、レーザーが命中!」
「第二部隊に、ミサイルが命中!」
「第三部隊が、大混乱です!」
宇宙のどこかで、大きな戦争が起きていました。
たくさんのフネが戦い、たくさんの光が飛び交っています。
みんなを守る共生宇宙軍は、とても苦しい戦いをしていました。
「……うろたえるな」
艦隊を指揮するジョン・ドゥ少将が、静かに言いました。
「第一部隊は、そのまま敵を引きつけろ。他のみんなで支えるのだ」
「ですが、第一部隊は、もう三割もやられています!」
しかも、その時――
「敵が、また来ます!」
「数は?」
「千隻以上!」
「まだ来るのか……」
ドゥ少将は、となりにいる副官へ顔を向けました。
副官のオペレッタは、人のような姿をした機械です。
「オペレッタ君。敵は、こちらの何倍だ?」
「五倍です」
「逃げるべきか?」
「はい」
「だが、できん」
「はい。まだ、みんなの避難が終わっていません」
ドゥ少将は、少しだけ目を閉じました。
戦いの後ろでは、たくさんの人たちが逃げています。
みんなが逃げ終わるまで――
ここを通すわけにはいきません。
「よし」
ドゥ少将は目を開きました。
「死んでも、ここを守るぞ」
「了解!」
「ここを守ります!」
「やってやる!」
たくさんの声が返ってきました。
「皆……すまん」
ドゥ少将は、深く頭を下げました。
「では、全艦――」
最後の命令を出そうとした、その時です。
「閣下!」
「なんだ?」
「味方です! 援軍です!」
ドゥ少将の目が光りました。
でも――
「数は?」
「百隻ほどです」
「…………たった百隻か」
ドゥ少将は、少しだけ肩を落としました。
敵は何千隻もいます。
百隻だけでは、とても足りません。
「来るな。死ぬぞ、と伝えろ」
でも――
「ああ、でも、その必要は……ないみたいです」
「なに?」
「見てください」
オペレッタが、援軍の情報を指しました。
「来たフネの名前を見てください」
「名前?」
ドゥ少将は――
「…………」
黙り込みました。
もう一度、確かめます。
「オペレッタ君」
「はい」
「これは、本物か?」
「何度も確認しました。本物です」
オペレッタは、はっきりと言いました。
「おおっ……!」
ドゥ少将の顔に、笑みが浮かびます。
「来てくれた……!」
援軍は、たった百隻。
でも――
その先頭には、とても大きな白いフネがいました。
「大戦艦が来てくれた……!」
ドゥ少将は叫びました。
「――デュークが、来てくれたッ!」
……これは、ずっと先の未来のお話です。
大戦艦と呼ばれるようになった、一隻のフネのお話。
でも――
そんなデュークにも、
まだ小さくて、
泣いたり、
笑ったり、
お腹をすかせたりしていた頃がありました。
次のお話は――
デュークが、星から産まれた日のことなのです。
こんな感じにしようと思っています。
元の設定や話そのものは残しつつ、説明をかなり削って、もっとスルスル読める形にする方向です。
第二話
宇宙には、いろいろな生き物がいます。
大きな生き物。
小さな生き物。
空を飛ぶ生き物。
海を泳ぐ生き物。
そして――
宇宙船の生き物もいました。
「やぁ、こんにちは」
大きな目。
大きな口。
長いクレーン。
彼らは、龍骨の民。
生きている宇宙船です。
龍骨の民は、|龍骨星系《システム・キール》にある、小さな星――マザーから産まれます。
マザーには、ネストと呼ばれるお家がいくつもありました。
その奥深くには、大きな丸い扉があって、その前では、おじいちゃんとおばあちゃんのフネたちが、いつも子どもを待っていました。
「まだかのぉ」
「まだですなぁ」
「そろそろ産まれてきてもよい頃ですが」
そして――
ドォ――――ン!
大きな音とともに、扉が開きます。
中から――
ポン!
小さなフネが飛び出してきました。
「子どもだ!」
おじいちゃんのフネが、大きなクレーンで受け止めます。
「元気な子だ」
膜に包まれた小さなフネを、そっと取り出して――
お尻を、
ペシン!
「ぴぎゃぁ~~!」
「おお、泣いた泣いた」
フネの子どもは、元気いっぱいに泣きました。
「よしよし。もう大丈夫だぞ」
背中を撫でてもらうと、
「ぴぃ……ぴぃ……」
小さなフネは安心して眠り始めます。
「よく眠れ。起きたらご飯にしよう」
龍骨の民の子どもは、こうして星から産まれます。
そして、おじいちゃんやおばあちゃんのフネたちに、大切に育てられるのです。
ところが――
「今日も産まれてこない」
あるネストでは、ずっと子どもが産まれていませんでした。
そこは、テストベッツという一族のお家。
工作艦のゴルゴン。
巡航客船のベッカリア。
高速輸送艦のアーレイ。
そして――
「マザァァァァァァ――――!」
元商船のオライオ。
「半年じゃぞ! 半年!」
オライオは扉をゴンゴン叩きました。
「いつまで待たせるんじゃ!」
「まあまあ。落ち着いてください」
「そんなに怒ると、カラダに悪いですぞ」
「待つしかない。マザーが決めることだからな」
でも、オライオは待てません。
「もう我慢ならん!」
お腹の格納庫をごそごそ探り――
「これを使うのじゃ!」
黒い三角形の物体を取り出しました。
「……なんですかな、それ」
「軍から持ってきた、とっておきじゃ!」
「持ってきた?」
「これで扉を開けるのじゃ!」
「ばかなことはやめなさい!」
「こんなところで、爆弾を使うやつがありますか!」
他のおじいちゃんたちはオライオを止めました。
でも、
「知るか馬鹿、そら、ポチッとな!」
オライオはボタンを押しました。
しかし――
「…………」
何も起きません。
「あれ?」
「それ、とっくに壊れておるぞ」
ゴルゴンが「古すぎて腐っておるのだ」と言いました。
「なぬぅぅぅぅ――――!」
オライオは怒りました。
「ならば、こうじゃ!」
ゴン!
ゴン!
ゴンゴンゴン!
今度は、自分の頭で扉へ体当たりを始めました。
でも、おじいちゃんです。
「グハッ……」
オライオは扉の前で倒れました。
「おお、死にましたぞ」
「惜しいフネを亡くしましたなぁ」
「まだ死んどらんわ!」
そしてオライオは言いました。
「ああ……子どもが産まれてこないんじゃ、生きてる意味がないのぉ……」
その言葉を聞くと、
ほかのおじいちゃんフネたちは、何も言いませんでした。
オライオだけではありません。
みんな、同じ気持ちだったからです。
「なぁ、かぁさん」
オライオは、大きな扉を見つめました。
「一体、どうしたんじゃ?」
返事はありません。
龍骨の民には、昔からこんな言葉があります。
――マザーは、何も話さない。
「……寝よ」
オライオは扉のそばへゴロンと横になりました。
今日もまた、
子どもは産まれてきませんでした。
皆さま、どうでしょうか?
説明や衒学的な所を削ったら――
有音は「……くそっ、こっちの方が読みいい。チックショウメー!」状態です。
……なお、すでに第10話まで書いております(爆
タイトルは「こども戦艦デューク~いきているお船のお話~」です。