デュークを童話にしていて、その気づきを得て、原作を手直ししていたら、
あれ、地の文って遊んでいいのかも? と気づきました。
実験をしてみようと思い立ちました。
なんかいいネタはないかなと考えてたら、童話を書いているので桃太郎で遊んでみようと思い立ちました。
以下のその実験——
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昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでおりました。
見たところ、何の変哲もない老夫婦のように見えて――
実のところ、おじいさんは若い頃には三メートルもあるような大太刀を掲げて首おいてけ――! などと叫ぶ猛将で、おばあさんは10人張りの弓を取っては敵将打ち取ったり――! と叫ぶ御膳でしたが、話の筋には関係ないので割愛します。
さて、おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
家事を分担するなんて、おじいさんはとってもたいしたフェミニスト! でも、昔の人はそうしないと生きていけなかったのだから、取り立てて褒める事ではありません。
さて、おばあさんが川で洗濯をしていると、川上から大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこ、と流れてきました。
「おやおや、これは大きな桃だこと」
おばあさんは桃を拾い上げ、家へ持って帰りました。
普通ならありえないことですが、おばあさんは「面白きこともなき世も面白く」と言うトンデモ度量を持っているので、まったく意に介してはおりませんでした。
夕方になって、おじいさんが山から帰ってきました。
「おじいさん、おじいさん。今日は川で大きな桃を拾いましたよ」
「ほう、これは見事な桃じゃ」
二人が桃を食べようと包丁を入れかけると、桃がぱっくりと割れ、中から元気な男の子が飛び出しました。
おい、脚本家を呼んでこい――などと考えてはいけません。考えては負けなのです。
この桃を拾ったのは誰だ! 女将を呼べっ! ならば許されるのでしょうけれど。
なお、拾った女将はおじいさんの前で――
「おぎゃあ、おぎゃあ!」
と泣く子を抱えて「よしよし」とあやしています。
そう、おばあさんは度外れたマインドの持ち主なのです。
「そう言うのは斜め上とも言うらしいが? それはさておき……なんと! 桃から赤ん坊が生まれたぞ! まさに、驚き桃の木、だな。はて、山椒はどこへ行った?」
「これは、きっと神様からの授かりものに違いありません」
おばあさんは、おじいさんの世迷言をガン無視で話を進めてくれて助かります。
まぁ、神さまからの授かり物でなければただのホラーですが。
ともあれ、二人は男の子を桃太郎と名付け、大切に育てました。
桃から生まれるなんて子を育てるなんて二人とも大概だけど、産まれを気にしなければ美談ですから問題ありません。
そして――
桃太郎はすくすくと成長し、やがて力の強い、立派な若者になりました。
「我、鬼をば滅し仕り候」
突然の宣言でしたが――
「うむ、良きかな」
「カラダには気を付けるのですよ」
老夫婦はとり立てて違和感を覚えることもありません。
そう、この夫婦あっての桃太郎なのです。
そう、産まれより、育ちなのです。
桃は関係なくていいのです。
それで鬼はどうなったかって?
書かなくても、末路はおわかりでしょうに。
ほら、現代の日本地図を見てください、鬼ヶ島なんて、どこにもありませんよね?
めでたしめでたし。
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すいません、ただのジョークです。ちょっとしたストレス解消なのです。
あいた、石を投げないでぇ!