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「駅弁と知らないおばあちゃん」 あとがき

まあ読んでくれたならありがとう。
ぶっちゃけ最初は「もっとすげえ話」にしようと思ってた。おばあちゃんの壮絶な過去とか、主人公の家族のドロドロした関係とか、時系列バラバラの前後編とか、とにかく「やってます感」全開で書こうとしてた。
でもな、書いていくうちに「あー、めんどくせえ」ってなったわけよ。
なんでもかんでも説明して、読者に「ほらすごいだろう!」って見せなきゃいけない気になるのって、ただの自己満足じゃね?って。
「伏線はこうバーンと張って~」「人間関係はこうグチャグチャにして~」「時系列はこう複雑にして~」「このキャラの過去はこうで~」「テーマはこういう思想で~」
いやもう、書く前にやることリストが永遠に続くわ。でもさ、結局使ったのその中の何%よ? たぶん1割もいってないって。
ぼろ雑巾になるまで絞りに絞った一言の方が、時には心に残ることもある。何も語らずに「察してください」って投げ出すのも、時には優しさかもしれない。
まあようするに、「書かなかったこと」の方が多い話。それでも成立すんなら、それはお前ら読者の想像力のおかげだ。感謝しとくわ。
プロットの在庫はまだあるからまた書くかも知らん。でも書いたら読んでくれ。
以上。

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