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2021年6月まとめ。渋谷と遅番にやらせとけ!その他


6月もあっという間に終わってしまった。
お仕事とファミコンウォーズと電車でGOとテトリスをやっている間に一ヶ月は足早に駆け抜けていった。人知れず裏庭を横切る空き巣みたいに。などと書く側の人を気取ってみても時既にお寿司だ。書かない人間は文章を書いていないから書かないおじさんになった訳であって、一ヶ月が過ぎた事をこれほどまでにうだうだと悔やんだりしない。これはまあ仕方がない事だ。ファミコンウォーズが全部悪い。



6月のハイライトと言えば、渋谷に出かけた事だ。
最寄りの書店でキタハラさんが書いた「遅番にやらせとけ」と「熊本くんの本棚」を予約したのだけど、渋谷大盛堂でサイン本が売られているという情報をいつものツイッターでキャッチして、情報をキャッチ・ゲットして渋谷に向かう算段を立てた。電車でGOで山手線の隅々まで知っているつもりではあるが、モニタ上よりも実際の風景を見てみたいという気持ちもあったし、推し声優アーティスト集団TrySailの展示が渋谷アニメイトで開催されているというのも出不精な僕の背中を押した。デブ症ではない。


山手線の最前は何しろ最高でした。乗車賃を出せば必ず最前をゲットできるというのも何しろ素晴らしい。コンサートじゃそうはいかない。同じ山手最前マニア(居そうだよね)とかち合わなければ、そして空いていれば山手線の最前は僕やあなたのものだ。東京人は最前をかぶりつきで見るのは恥ずかしい風習と捉えており、みんな興味がなさそうに普通に席に座っている。かく言う僕もいい歳こいておるので、一見興味なさそうにドア側を向いてはいたが、横目ガン見で最前の車窓をチラ見した。横目ガン見は頭痛のもとであるのでオススメしない。首にも結構くる。


結局山手線を一周してしまったが、電車でGOの再現度は大したものだと思いを新たにした。現実は暗く、薄汚い。雑草も線路脇に生えているし、施設の老朽化も錆びも、色あせたトタンも大変物悲しいものだ。ゲーム上の再現ではそこまで味わえない。何というか、とても良かったとしか言いようのない感想である。


渋谷は大勢が行き交っていた。大盛堂書店は交差点のすぐ先にあるテレビによく映るお店で、初めて入店した。DMMのビートたけしや、AKIRAのデコスケ野郎の宣伝が掲げられている隣あたりにある。今は誰なんだろうな? わからないけど。

大盛堂はこじんまりとしたとてもいい本屋だった。外の大勢の人が行き交う通りから突然別世界感が漂う。どことなく小説「遅番にやらせとけ!」の面影があるな、と読み終えてから思った。サイン本は二階にちゃんと置いてあって、無事ゲットできた。ツイッターに載っていた写真通りの展開で、何だかとても嬉しかった。山手線最前の景色と言い、どことなくネットと現実の答え合わせがまた楽しい。

それからGoogle MAPを頼りに渋谷アニメイトに向かって、TrySailの展示を眺め、特集されている雑誌を買った。衣装やサインの展示でしたけれども、賑わう客の中でそのブースだけひっそりと空いており、僕が眺めている間に同志は一人しかやってこなかった。その人もすぐどこかへ行ってしまった。間違えてしまったのかも知れない。何となく心配になって、というか、渋谷にきたという祝祭的な気分も相まって、DVD付きのCDアルバムも買ってしまった。随分前のものだし、付属のDVDは高野ザンクに見せてもらった事もあったのだけど、TrySailのアルバムを持っていない事に気が付いたのだ。最新のすら持っていなかった。サブスクの時代とは言え、あまりに薄情じゃないか。

CDは結局、開封せずにそのまま置いてある。
それでいいのだ!

緊急事態宣言下の渋谷はとても良かった。今まで苦手意識があった場所だけど、ちょっと認識を改めたい。どこが?、というととても難しい。和解出来るかも知れない。という事を思いながら渋谷から帰宅し、昼寝をした。とてもよく眠れた。



そのほか6月にやった事と言えば、休日にフライパンでステーキ肉を焼いたくらいだ。炭水化物カットだし、肉を焼きながら飲むビールが美味しい事に気が付いてしまった。むしろピークは焼きながら飲むビールかも知れない。AirPodsを耳に突っ込んで、音楽を聴きながらステーキを焼く休日は最高だ。肉は安ければ安いほど良い。楽しい。焼き加減は大変難しく、要研究だ。あと、付け合わせも一切ないのでどうにかしたい。皿に肉だけが載っている景色も寂しいものです。そこにはサラダか人参のグラッセかフライドポテトが存在していて欲しい。クレソンはハイソ過ぎるのでいらないです。っていうかあれは何味なんだ。



毎月恒例の高野ザンクとやっている読書感想ツイキャスは、キタハラさんの「遅番にやらせとけ!」と文庫化した「熊本くんの本棚」でした。アフタートークでは作者ご本人にも登場いただけて大変嬉しかった。「遅番にやらせとけ!」は単なるお仕事小説には留まらない不思議な読後感がある。僕はキタハラさんのファンで作品を結構読ませていただいているのだけど、デビュー作「熊本くんの本棚」から三作目にして、ますます優れたストーリーテラーぶりを発揮されているように思える。次の作品も楽しみだ! というような事を語らせていただいた。
アーカイブはこちら!

遅番にやらせとけ!
https://youtu.be/ZV4fIwbNQ1k

熊本くんの本棚
https://youtu.be/xQEg811WnPk


そのような訳で、6月も残念な結果となってしまいましたが、書くのを諦めている訳でもないので7月もまんじりとしていきたい。締め切りは神だな、という思いを新たにした。自分で設定しないとあかんよ! 分かってるって! いまやろうとしてたのにやる気なくなったわ! あーあ! あーーーあ!(親に宿題やれと言われた小学生か)


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