風薫る季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私は昨日、かねてより敬愛している椎名林檎さんのライブに行って参りました。
生のライブなど、実に7年ぶり。当日に息子の幼稚園の親子遠足があり、強行軍ながらも気合い入れて参戦いたしました。
もうね、最高のパフォーマンスでしたね。今死んでもいいなと思ったもん。
今回のツアーは昨年末リリースのセルフカバーアルバムがメインだったのですが、2ndや3rdアルバムの頃の懐かしい曲もいくつかありました。
初期の過激で刺々しい雰囲気と比べると、最近の林檎さんは、すっかり円熟した、酸いも甘いも噛み分けた大人の女性といった風情です。
しかし、それは決して「変わってしまった」ということではない。
生のパフォーマンスを目にしたら、よく分かりました。
あの頃からの全てを内包して、「椎名林檎」という存在があるのだ、ということが。
思春期の頃から聴き続けてきた林檎さんの楽曲は、「私」という自意識の形成に深く関わっています。
私が表現するものは、林檎さんの影響が非常に大きい。創作活動は、妻でも母でもない、「私」という個の部分で行なっているからです。
『無神論者たちの唄』の主人公・キッカの、定まらない、移ろい続ける女性性などは、特にそうかも。
(さすがに、自分をレイプしようとした相手をディープキスで油断させて舌を噛み千切った上でグレネードランチャーぶっ放すような破茶滅茶な強かさは、多分に願望を含んでおりますが。あのシーン自分で物凄く気に入ってんだよ)
何にしても、私は今後も林檎さんの楽曲を聴き続け、今後ももりもり創作を続けるのでしょう。
改めてそう思ったフライデーナイトでした。
さて、新作は……亀の歩みです。やっと第一稿の最終章に入りました。
一旦書き通してからが長いので、公開はやっぱり夏くらいかな……
頑張ります。