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レビュー、頂きました!夢月みつき様ありがとうございます✨✨

皆様、こんばんは😊
いつも応援ありがとうございます✨✨

あっという間に12月も3日です。
早い、早い、早すぎです。
年末の大掃除もまだまだです💦

この度、夢月みつき様に【KAC20241】の作品『勝利の一撃は三分以内で』に素敵なレビューを頂きました。
夢月みつき様、ありがとうございます✨✨

レビューを下さった夢月みつき様の事を紹介させて頂きます。

夢月みつき様のホーム ⇩
https://kakuyomu.jp/users/ca8000k

夢月みつき様の作品
☃『初雪』第14階俳句でお題に挑戦「初雪」☃ ⇩
https://kakuyomu.jp/works/16818093089574856939

いとうみこと様の俳句自主企画参加作品です。
夢月みつき様らしい素敵な俳句です。



先週末は孫達が来ていてバタバタしていてヨムも思うようにいけてません。孫達が来ていた様子はまたエッセイにするかもですが今回はパソコンがフリーズしたお話です。



『おしゃべりな昼下がり』第226話。
「パソコンがフリーズ」
https://kakuyomu.jp/works/16817139555798170124/episodes/16818093089704499509



写真は、地元の公園の紅葉です。

30件のコメント

  • 抜ける様な青空に色鮮やかな紅葉が綺麗ですね~
    まるで、のこ様の心の様です。
  • 大きな木ですね!
    それが見ごとに色づいて
    美しい❤
  • 🍁紅葉ですか?広島に行ったときはあまり見れなかったです(安芸の宮島)。山形で、なんとか観れた感じでした。(山々が紅葉していました)
  • 緑→黄緑→黄色→オレンジ→赤までのグラデーションが織り成す紅葉のストーリーがこの1枚に!!素敵ですね♪
  • こんばんは!
    パソコンがフリーズ!?大丈夫でしょうか?

    紅葉は綺麗ですね。
  • これは、見事な紅葉ですね。
    これぞ秋!って風景です。

    ところでパソコンがフリーズ?
    それは大変です!
  • 紅葉が素敵ですね。秋の深まりを感じます(*´ω`*)
  • そう言えばのこさん

    相談なのですが、お遊びでローバちゃんに小説を書いているのです。

    こちらのコメント欄になるのですが。

    https://kakuyomu.jp/users/88chama/news/16818093087141919385#commentSection

    それで、相談と言うのは、この小説?に、のこさんの出演依頼でございます。お許しをいただけましたならば、出来上がったお話をこちらにも貼り付けさせていただきますが、如何でしょう?
  • 🌳三杉令様、こんばんは😊

    天気も良くって綺麗な紅葉でした。

    >まるで、のこ様の心の様です。

    ブハッ!思わず吹き出してしまいました( ´艸`)
    有難いコメントに感謝です✨✨

    🌳三杉令様、コメントありがとうございます✨✨
  • こんばんは。

    のこちゃん、例のイラスト投稿出来ました('ω')ノ
    お時間のある時にお待ちしています。


    https://kakuyomu.jp/users/ca8000k/news/16818093089710055012
  • 作品とレビューご紹介ありがとうございます*ଘ(੭*ˊᵕˋ)੭*
    読ませていただきましたが、パソコンフリーズ大変でしたね。
    お疲れさまでした❢
  • 歩ちゃん、こんばんは😊

    見事な木が見事に色づいていました。
    美しいですよね。

    歩ちゃん、コメントありがとうございます✨✨
  • 成瀬昭彦様、こんばんは😊

    成瀬様が宮島にいらしたときはちょっと時期が早かったですね。
    今は見ごろだと思います。
    山形は紅葉もこちらより早いでしょうね。

    成瀬昭彦様、コメントありがとうございます✨✨
  • かごのぼっち様、こんばんは😊

    一枚の写真の色のグラデーションで紅葉のストーリーまで読み取って頂いたのですね。
    その感性が素敵です。

    かごのぼっち様、コメントありがとうございます✨✨
  • もっちゃん様、こんばんは😊

    紅葉綺麗でしょ!

    パソコンのフリーズ、今は解決しました。

    もっちゃん様、コメントありがとうございます✨✨
  • つむぎ様、こんばんは😊

    地元の公園でも秋を見つけました。
    今頃になって綺麗な紅葉になりました。

    パソコンのフリーズの件は無事解決しました。

    つむぎさmあ、コメントありがとうございます✨✨
  • 時輪めぐる様、こんばんは😊

    綺麗に紅葉していました。
    ほんと、秋の深まりを感じますね。

    時輪めぐる様、コメントありがとうございます✨✨
  • かごのぼっち様。

    ローバちゃんの小説、読んできました。
    簡単な小説かと思いきや、長めの小説で面白かったです。
    ローバちゃん、スライム欲しがっていましたものね。
    かごのぼっち様の小説で夢叶えましたね。

    えっ!
    この小説に私も出演させて頂けるのですか?
    やった~!
    嬉しいです\(^o^)/
    そんな相談なら
    「はい!喜んで!」の、のこでした( ´艸`)
    よろしくお願いします(*- -)(*_ _)ペコリ

    かごのぼっち様、ありがとうございます✨✨
  • 夢月みつき様、こんばんは😊

    うわぁ、嬉しいです\(^o^)/
    早速後で伺いますね。

    パソコンのフリーズ、大変でしたが無事解決しました。

    夢月みつき様、コメントありがとうございます✨✨
  • この美のこさん

    ご快諾、ありがとうございますm(_ _)m

    小説ならどんな夢も実現出来るでしょう? ローバちゃんがどんなに不自由な思いをしていても、小説の中は無限の可能性に満ちております。

    ご協力ありがとうございますm(_ _)m
  • こんばんは。

    わあ〜、これはまた綺麗な紅葉ですね!
    今年の紅葉はカクヨム内で、皆様の写真から堪能させて頂いております。
    ありがとうございます(⁠^⁠^⁠)
  • かごのぼっち様。

    >小説ならどんな夢も実現出来るでしょう? ローバちゃんがどんなに不自由な思いをしていても、小説の中は無限の可能性に満ちております。

    このお言葉に泣けてきます。
    小説で夢を実現、いいですね。
    ローバちゃんも元気になられたことでしょう!!

    かごのぼっち様、ありがとうございます✨✨
  • 幸まる様、こんばんは😊

    >今年の紅葉はカクヨム内で、皆様の写真から堪能させて頂いております。

    うふふ、色んな近況ノートで紅葉の写真を楽しめるのもいいですね。

    幸まる様、こちらこそ見て頂きコメントもありがとうございます✨✨
  • これは見事な!!
    赤からオレンジ、黄色へと変わる綺麗なグラデーションと、後ろの緑がコントラストを成して、本当に美しい風景です。
    このままPCのトップ画面に持ってきたいくらい。
    のこさん、ホントに写真、お上手ですね(*^^*)
  • 木々の美しい紅葉と空の深い青とのコントラストがとても綺麗です。
    自然が描く素晴らしい芸術ですね。

    パソコンのフリーズ、たまに起こるとパニックになりますよね ^^;
    どんな騒動だったのか、覗かせていただきます。
  • 緋雪様、こんばんは😊

    >赤からオレンジ、黄色へと変わる綺麗なグラデーションと、後ろの緑がコントラストを成して、本当に美しい風景です。

    そんな風に言って頂き嬉しいです(#^.^#)
    写真までお褒め頂き恐縮です。
    もちろん私の力ではなく自然の力ですけど!
    今年もしっかり紅葉が見れて良かったです。

    緋雪様、コメントありがとうございます✨✨
  • 下東さん、こんばんは😊

    >自然が描く素晴らしい芸術ですね。

    ほんと、その通りです。
    自然の力に感動です。

    >パソコンのフリーズ、たまに起こるとパニックになりますよね ^^;

    ほんと今回はフリーズがストレスになりました。

    下東さん、コメントありがとうございます✨✨
  •  「ローバちゃん こんにちは!」
    「おや、誰かと思ったら、のこちゃんがのこのこやって来たってわけかい?」
    「そうでーす♪ 鹿の子のこのこ虎視眈々♪」
    「なんだいそりゃあ?」
    「アニメの歌だよローバちゃん」
    「あたしゃアニメは『北斗のげん』しか見てないよ!」

     北斗七星は天の守護神。天乱れた時、天をも破るといわれた、北斗神拳究極の秘奥義だ。
     右腕を斜め上、左腕を斜め下にし、右腕を胸の前にもっていき、ひじをまげ、顔全体の少し左に相手に向けて手をパーにする。 右腕のひじをまげたまま、手を左に向けたまま猫の手にする。左は腹にもっていき、右腕ほどひじをまげないで 手を前右斜めに向け、小指と薬指の先を指の1番下の関節に置き、中指の一番先の間接をほぼ直角に曲げる。 親指は間接ではないげ、目立つしわから親指の先までで半球ができるようにする。 そして、両腕で北斗七星を描く。描かれた北斗七星が、キラーン★と光る。

     天破の構えを完璧に再現したローバちゃんはキメ顔だ。

    「そんな事よりローバちゃん!」
    「の、のこちゃん! もっと『北斗のげん』を掘り下げちゃくれんかの!? あたしゃ足腰が治ったんだい、ほれ、天破活殺! 北斗柔破斬! 北斗千手壊拳!」

     凄いドヤ顔でのこちゃんをみるローバちゃん。

    「そんな事よりローバちゃん!」
    「……なんじゃ?」

     と、非常に不満そうな顔をするローバちゃん。

    「良いお店を見つけたから、これからお茶しない?」
    「やたらとせっつくから何かと思えば、こんなローバをナンパかい?」
    「そうそう♪ ローバちゃんを連れ回しに来たの♪」
    「ところでのこちゃん、その店は魔物は入れるのかい?」
    「……え〜と。魔物って?」
    「ほれ、まんじゅう」

     ローバちゃんはのこちゃんの手の平にまんじゅうを置いた。

    「美味しそう♪」

     のこちゃんはぺろりと唇を舐めた。

    「拳盗捨断《ローバチョップ》!!」

     のこちゃんの手にローバちゃんのチョップが炸裂して、手から転げ落ちたまんじゅうを回転キャッチするローバちゃん。

    「いった〜い! 何すんのよローバちゃん! まんじゅうって言って寄越したのローバちゃんじゃない?」
    「まんじゅうは食いもんじゃないやい!! 魔物だい!」
    「何言ってるの、ローバちゃん? 饅頭は饅頭でしょ?」

     ローバちゃんはまんじゅうをフニョフニョ擦りながら話しかける。

    「まんじゅう、大丈夫かい?」
    「ローバちゃん、まんじゅう、だいじょぶ」
     
     ローバちゃんに話しかけられたまんじゅうは、フニョフニョ動いてそれに答えました。

    「はわわっ!? 饅頭が喋った!?」
    「だから違うと言っておろう。まんじゅうは饅頭ではなく魔物なんじゃと」
    「本当に魔物なんているのね?」
    「存外飲み込みが早いねぇ?」
    「さっ、ローバちゃん行こっ♡」
    「だから、魔物は──」
    「──まんじゅうちゃんは可愛いから大丈夫♪」
    「どんな方程式だぃ!」

     のこちゃんはローバちゃんを家から引っ張り出して、自分の車に乗せました。

     のこちゃんの車はローバちゃんの家を経つと、すぐに近くの高速道路へと入りました。車はグングン加速してゆきます。

    「のこちゃん、このちゃん、高速なんかに乗っちゃって、一体全体何処へ行こうってんだい?」
    「え? 言ってなかったかなぁ? お茶しに行くんだよ? お茶♪」
    「お茶しに行くだけで高速使うのかい?」
    「あ、ローバちゃん下道でゆっくりの方が好きだったぁ?」
    「いんや、こちとら新幹線やら高速車椅子やらで速いのには慣れっ子でぇ。なんでそんな遠い所へ行くのかって意味だよのこちゃん?」
    「ん〜、よく考えてよローバちゃん? 私ってば広ぉ〜い島から車に乗ってローバちゃん家《ち》まで来てんだよ?」
    「……そりゃ遠いのかねぇ? それはそれとして、ここはどこだい?」
    「うん、どこだろう?」
    「高速走ってたんじゃないのかい?」
    「うん、何故か森の中だねぇ? カーナビのせい?」

     鬱蒼と茂る森の道なき道を行くのこのこ号は、いつの間にか木々が疎《まば》らになり、草花が増え始め、妖精が飛び交うお花畑を走っておりました。

    「わあ、ローバちゃん、ローバちゃん、綺麗だねえ!?」
    「のこちゃん、綺麗だけど、ここはどこなんだい?」
    「妖精さんの国?」
    「カーナビにはクマさんの国と表示されとるのお?」
    「本当だ。胸に赤いリボンをした赤いほっぺのピンクのくまさんがいる! かわいい〜♡」

     ピンクのクマさんがブンブン手を振ると、のこのこ号はいつの間にか高速の出口を通り抜けました。

     高速の出口を出てローバちゃんがカーナビを見ると、ある高等学校の近くを表示しておりました。

    「のこちゃん、この辺りのようだけどねえ?」
    「ローバちゃん、ちょっとあそこの生徒に聴いてくるね!」

     のこちゃんはそう言うと車を路肩へ止めて、高校生カップルに声をかけました。

    「ねえねえ、この辺りに『鳩小屋』って言う喫茶店があるはずなんだけど知らない?」
    「え〜っと……、あやちゃん知ってる?」
    「ユート先輩何言ってんのよ? すぐ目の前にあるじゃない?」
     のこちゃんとユート先輩が、あやちゃんの指し示す方向を見ると、ビルの理髪店の下に半地下になったお店が見えました。

    「え? あ、本当だ!」
    「半地下になってるから判りにくいんですよぉ〜! でも、実は私もまだ行ったことないんですよ、ユート先輩?」

     あやちゃんがキラキラした目でユート先輩を見ました。クリティカルヒット! ユート先輩は9999のダメージを受けた。

    「あ、あやちゃん、今度一緒に行こっか?」
    「え!? 本当にっ!?」
    「うん、本当!!」
    「やったー!!」
    「二人とも、教えてくれてありがとね! で、二人はどこまでいったのかな?」

     のこちゃんが質問した途端に二人とも顔を赤くしてもじもじし始めました。

    「うふふ♡ それじゃあね!」

     のこちゃんは二人にブンブン手を振って車に戻ると、近くのパーキングに車をとめました。

     車を降りた二人は喫茶鳩小屋の入口横にある鳩のオブジェを見ました。

    「喫茶鳩小屋?」
    「ここのマスターとSNSで知り合ってね、一度お店に遊びに行きたいなあって思ってたの!」
    「お茶をするのにわざわざ車に乗るから、どんなにか立派なカフェなんだろうと想像したけど……普通だねぇ?」
    「ふふん♪ まあまあローバちゃん、いいから中に入ろうよ!」
    「あいよ」

    ──カランコロンカラン♪

    「くるっぽー」

     のこちゃんはにっこり笑いました。

    「こんにちは鳩マスター、のこですよ!」
    「いやいや、のこちゃん? 今この人『くるっぽー』って言わなかったかい?」

     のこちゃんはニコニコしながら首を傾げました。

    「いらっしゃいませ」
    「ほらローバちゃん、きっと気のせいだよ!?」
    「あたしの空耳かい? 失礼したねマスター、邪魔するよ!」

     二人は店を一巡見回すと、揃ってカウンターに腰掛けました。

    「わあ、本当に立派なカウンター!」
    「一枚板のカウンターとは贅沢だねぇ、ところでマスター?」
    「はい」
    「この店は魔物の入店は大丈夫なのかい?」
    「はい。お店に入れば皆お客様でございます」
    「この子はスライムの『まんじゅう』。ほら、まんじゅう挨拶は?」
    「まんじゅう、です、ヨロシク?」
    「はい、いらっしゃいませ。ご注文は如何なさいますか?」
    「じゃ〜あ〜、何かおすすめのデザートとそれに合わせた飲み物をいただけるかしら?」
    「かしこまりました」

     マスターはそう言うと、オーブンに何か放り込んで、コンロにフライパンを置きました。たっぷりのバターを入れ、そこへ赤と黄色の棒状のものを入れて焼き始めると、バターの香りがフワッと漂って来ます。
     焼色の付いた棒状のものを取り出し、半分をお皿に盛り付けると、パラリと塩を振り付けました。
     次第に甘い香りが漂って来ました。そしてマスターが氷水に何かを入れたようです。少しすると、氷水に入れたものをザルに移し、水が切れるとお皿に移します。
     オーブンが鳴って取り出したものを少し冷ますと盛り付けます。
     更に、冷蔵庫から何かを取り出してデコレーションしてゆきます。

    ──ことり。

    「どうぞ、いもくりなんきんのア・ラ・カルトとなります。こちらから順番に、紅はるかの干し芋の塩バター焼き。それに砂糖醤油を絡めた大学芋風。丹波栗のマロンパイ。えびすカボチャのプディングとなります」

     ごくり。のこちゃんとローバちゃんは、思わずつばを飲み込みました。

    「見ただけでわかる! こんなん絶対に美味しい!」
    「のこちゃん、先にいただくよ!」
    「わわわ、私も食べる!」

     二人同時に口に入れました。するとどうでしょう。二人は動かなくなってしまいました。

    「ん──────っ!?」
    「……これは……!?」
    「「美味しすぎる!!」」
    「まず塩バター焼きだけど、表面はこんがりと香ばしく、噛むと食感はもっちりねっとりとして、染み込んだバターとの相性がもう……最高!」
    「うぬぬ。そしてこのひと塩がにくい。この塩味が甘いだけの芋からぐっと芋の味の輪郭を形作っておるわ、にくい!」

     順番に次は大学芋風のものに手を付ける。
     テラテラと琥珀色の飴が店の照明を反射している。ほのかに醤油香りがする。
     カリッと良い音をさせて、二人は芋に歯を立てました。

    「甘ぁ〜い! 甘くて美味しい!」
    「醤油の香ばしい香りで塩バターからバター醤油味に変化してこれもまた旨い!」
    「マスター?」
    「はい」
    「それは何か飲み物かしら?」
    「こちらは焙烙《ほうろく》と言って茶葉を焙じるものですね」
    「焙じ茶!」

     マスターは焙じた茶葉を急須に入れるとお湯を注ぎ入れました。じゅっと音を立てて良い香りがフワッと広がります。

    ──ことり。

    「お待たせしました。焙じ茶でございます」
    「まさか焙じたての焙じ茶を飲めるとは思わなんだ。……ん、んまい!」
    「本当、甘かった口の中がスッキリ爽やか! ローバちゃん、来て良かったでしょ?」
    「本当に。……それよりマスター、なにやってんだい?」
    「え? いや、まんじゅう様にも何か……」

     見るとまんじゅうの前にも芋、栗、南瓜、そして茶葉が置かれている。

    「まんじゅうや、食べれるのかい?」
    「まんじゅう、食べてみる!」

     まんじゅうがお皿に用意された芋や茶葉へと身体を伸ばし、シュワシュワと体内に溶けてゆきます。

    「食べれる!」
    「美味しい?」
    「美味しい? まんじゅう、わかんない」
    「それはそうか……味覚なんてものはないのだろうね?」

     そんなまんじゅうをニコニコ観察しながら、二人はマロンパイへと手を伸ばします。
     小さいけど、栗を丸ごと包んだくらいの大きさがあります。一口で食べてしまえるくらいの大きさですが、二人とも半分口にします。

    ──サクッ。

    「これは……」
    「のこちゃん、栗の渋皮煮が丸ごと入ってるよ?」
    「ローバちゃん、渋皮煮! それだ! それからこのクリーム状のものは……?」
    「栗ペーストのクレームダマンドです」
    「マスターさん、これ、いくつかお持ち帰り出来ないかい? 村の人にお土産に持って帰りたいんだよ」
    「良いですよ」
    「ありがとうマスター! みんな喜ぶよ!」

     次に二人は、ガラスの器に入ったえびすカボチャのプディングを手に持ちました。

    「えびすカボチャのプディング、生クリームとカボチャの種を添えたものです」
    「マスター、プディングの部分が二層になってるよ? 下のカボチャの部分はわかるけど、上の層の白い部分は何かしら?」
    「パンナコッタですね」
    「のこちゃん、パンナコッタって何だい?」
    「生クリームをゼラチンで固めたものだよ、ローバちゃん」
    「旨い。ちゃんとカボチャだねぇ? しかも濃厚。 なのにくどくない甘さだねぇ」
    「美味しい!! カボチャプディングってザラってしてるイメージあるけど、滑らか! カボチャだけだとまったりしそうだけど、パンナコッタと合わせることで、とっても優しい味になるのね!」

     マスターはシャカシャカと焙烙を振っています。二人はワクワクしながらそれを眺めます。鮮やかな手さばきで急須から注がれるお茶は勢いよく、最後の一滴まで注がれました。

    ──ことり。

    「玄米茶だね。それもこんなに香ばしい炒りたての玄米茶は飲んだことがないね」
    「……ほんと! とっても香ばしくって美味しい!!」
    「喜んでもらえてよかったです」
    「ねぇマスター?」
    「はい」
    「一日五杯限定の水出しコーヒーはまだあるかしら?
    私、いただきたいわ?」
    「かしこまりました。温めは?」
    「そのままで結構よ?」
    「あたしは温めていただけるかい?」

     マスターは手際良くひとつを温めて同時に出してくれます。

    ──ことり。

    「あら、凄い濃いわね。ガラス面にねっとり付着するほどトロリとしてる。苦くないかしら?」
    「いえ、軟水を使っているので、むしろまろやかで優しい味を楽しめると思いますよ?」
    「あらほんと。口当たりが優しくって、雑味もないスッキリしているのに、とっても濃厚な風味」
    「温かい方も良いねえ。何より香りが凄く良いわねぇ!」
    「ありがとうございます」

     お皿の上の残りのスイーツを綺麗に食べ終えると、コーヒーを飲みながら雑談に花を咲かせる。

    「マスター、美味しかったわ? また来るから、美味しいもの用意しておいてね?」
    「かしこまりました」
    「マスター、今度来た時は北斗神拳の奥義を見せてあげよう!」
    「え? それ、見せて大丈夫なやつですか?」
    「マスター、まんじゅう、また来るー!」
    「まんじゅうちゃん、今度はドクダミ茶用意しておくね?」
    「「なぜっ!?」」

     ローバちゃんとのこちゃんは、ブンブン手を振って店を後にしました。

    「またのお越しをお待ちしております」

     車に戻る途中、ローバちゃんはのこちゃんに言いました。

    「のこちゃん、ここで良いよ」
    「何言ってんの、ローバちゃん連れて来たんだからちゃんと送るわよ?」
    「黒王号!」

    ──ヒヒーン!! バカラッバカラッバカラッバカラッ……ザザッ!

     二人の前に見上げるほどに大きな、そして毛艶のいい黒毛の馬が現れた。

    「よしよし……さあ黒王号、家に帰ろう!」
    「おおう、まぢか……。じゃあ、ローバちゃん、気をつけて帰ってね?」
    「ああ、あたしゃ黒王号がついておるが、のこちゃんこそ迷うでないぞ!?」
    「わかった! じゃあ、ローバちゃん、またね!!」
    「さらばだ! ゆくぞ黒王号!」
    ヒヒーン!










         ─つづく?─
  • なんかね、鼻唄混じりに書いてたら、とんでもなく長くなってしまいましたよ(*꒦ິ꒳꒦ີ)なんかすみません。
  • かごのぼっち様。
    鹿の子のこのこ虎視眈々♪だよん。

    めちゃくちゃ面白かったです。
    最近読んだ小説の中で一番私の心にヒットして笑いが止まらないほど笑えました。
    そして感動しました。

    だってね、ローバちゃんとまんじゅうと一緒に、ほらっ!あの夢にまで見た喫茶『鳩小屋』に行ったんですもの。
    天破の構えを完璧に再現したローバちゃんのキメ顔をスルーしたのは悪かったけど。
    かなり頑張ってくれたけどね。

    そして、高速に乗ってどこに行くのやらと思っていたらですよ。
    途中道に迷っちゃって、そう、ナビがね、森の中を案内するから……💦
    胸に赤いリボンをした赤いほっぺのピンクのくまさんに会っちゃったよ。
    しかも高速を抜けるとユート先輩と彩ちゃんに会っちゃったよ。
    あれは朝日高校だったんだね。
    「どこまで行った?」なんて質問するから二人とも照れちゃったけどね(〃▽〃)ポッ


    『鳩小屋』のマスター、相変わらずクールで!
    なんとマスターのおススメのデザートがいもくりなんきんのア・ラ・カルトですって!
    紅はるかの干し芋の塩バター焼き。それに砂糖醤油を絡めた大学芋風。丹波栗のマロンパイ。えびすカボチャのプディングですって!
    美味しいに決まってます。
    あぁ~、生きてて良かった!
    そう思わせるほどの美味しさ😋
    私は一生忘れない……多分……笑

    鼻唄混じりに書いて下さったなんて思えないほど楽しいお話で嬉しいです\(^o^)/
    貴重な時間を使って書いて下さったこの小説は私の一生の宝物として大事に保存させて頂きます。

    かごのぼっち様、本当に本当に本当にありがとうございます✨✨
    続きがあったらまた読ませて下さいネ。
    今度メンバー増えるかな?
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