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【資料】 宵闇の森の王と黒曜石の呪い姫:登場人物 ③

ヴェイン

強欲の資質を愛する魔の貴族
系譜に記された名はアヴァリティア(avaritia)であり、八大悪徳のひとつ
貪食、淫蕩に続く第三位の悪徳とされる
1.貪食
2.淫蕩
3.強欲(金銭欲)
4.悲嘆
5.怒り
6.嫌気、怠惰
7.虚栄心
8.傲慢

現在は貪食が暴食に置き換わったせいか、強欲の位階がひとつ上がって第二位になった
現在第一位である傲慢の精霊王とは案外仲が悪い
1.傲慢 superbia
2.強欲 avaritia
3.嫉妬 invidia
4.憤怒 ira
5.色欲 luxuria
6.暴食 gula
7.怠惰 acedia

何かを欲することが強欲の始まりとして、嫉妬や色欲、暴食は強欲に影響を受ける
ヴェイン自身は「生きる為に食べようとすること」が最も尊い強欲であるとして、対価を求めず純粋に何かを求める行為を非常に好ましく思う傾向が強い
逆に、〇〇させてくれたら△△してやる、という契約方式の強欲を忌み嫌う
理由は「美しくない」から

細い銀縁眼鏡に華奢な銀鎖をつけている
服装はいつも黒い三つ揃えか燕尾服
シルクが好き(蚕という存在を作ったことが極めて強欲だから好きらしい)

赤子の頃のナイを見に来た際、最も内側の秘羽を触ろうともぞもぞしていた強欲っぷりを見てひと目で気に入り、以降は「死そのものが断絶した」おかしな呪いを持つ人間の子供を定期的に餌付けしながら見守ってきた
与えられることを待つばかりでなく、自ら畑を作って食べ物を収穫するなどという強烈な強欲さを見せ、成長するにつれて、あれも知りたい、これも知りたいと、好ましい純粋な強欲っぷりを見せるため、彼女のことは大変気に入っている

ゆくゆくは自分が仕える宵闇の王ことベノの伴侶に、と育てているような気になっているが、ナイの情緒は幼児とほぼ同等であることに若干難儀している

いたいけな子供が『六枚羽の妖精』だと純真無垢に信じているのが面白く、未だに自分が『十二枚羽の精霊王』であることを黙っている
おかげで本物の六枚羽の妖精がベノに泣きそうな顔で苦情を言っていたらしい

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