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とある日のフィクション

「もしもぉし!?」
 突然は、ま行から始まった。
「はぃ? 受話器と同じノリで切り出してどした、スマホで通話してんの忘れた?」
「ここ最近、小説投稿サイトに投稿しましたよね!」
「したけど——どーした?」
「アンタいくらほど作品のストックあるんすか?」
「えー。確かぁ……十はあるね」
「作品一つの平均文字数は?」
「二千以内から、書きかけで大体六千とか八千……て盛りすぎかな?」
「フツーにすごいじゃないですか。アマチュアにしたって十個作品作れる程のネタ持ってんですよね? 何でそれ投稿しないんです?」
「ほら、それだけあっても読者は見てくれるかは話が別じゃんよ」
「……ショーケースにも飾ってないのに?」

 という事は無かったけど、まぁ何だ。流行りっつよ、たればファンタジーじゃん。そーゆうの作った方が良いかなと思う訳よ。
 やっぱ、名は馳せたいしさー。悪くねーよね、流行に乗るのもさ。でもいいモノ作りたいプライドもあるし。ま、作りたいモノと作りたくないモノとで出来合いも違ったりするから、そこはもう自分との相談だ。
 頑張るぞーっ、作品投稿も、校閲も! ——校閲は違うか。執筆をーっ!

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