2018年初頭。
仕事の合間を縫うようにしてコツコツと書き溜めていた作品のアイデアやプロット、書きかけだった作品等々、それらすべてが消失したのが切っ掛けでありました。
スマホの破損。バックアップを取っていなかったのが悪いと言われれば、返す言葉もないのですが。
すべてのデータが吹き飛び、復旧も不可能という現実を知らされ、目の前が暗くなったのを覚えています。
ひどく気落ちはしたものの、この時のダメージは実のところ、それほどではありませんでした。
生来ぼーっとした性格ですので「まぁもともと自分の中から出てきたモノだし、またいつか生み出せるだろう」くらいの気持ちでおりました。
そして2020年、二度目のスマホ破損。
そうなんですね、またバックアップ取ってなかったんですねー、このアホは。
いや、流石に反省してPCにフォルダ分けして詰め込んだりはしていたのですが、スマホで書き進めたものをこまめにバックアップに上書きしたり、情報を更新したり……といった事を怠っていた結果の悲劇。
ラーメン作る最中にうっかり鍋をひっくり返してすべて失い、復元しようと冷蔵庫を開けたら、麺は小麦粉のままだし焼き豚はまだ生きてるし、といったような状態。
さすがに反省しましたが時すでに遅しで、あんなに楽しかった書くという行為、展開を考える気力などもまとめて無くなり、凹んだままだらだらと暮らしておりました。
そこからまた書いてみようかな、と思わせてくれたのは何を隠そう、自分の周囲にいた『モノ創る人々』の熱意、その受動喫煙でありました。
流れてくる萌え語りや推しの話、一次、二次創作の成果物などを眺め、摂取するたびにまた書きたいなと自然に思えるまでになった訳ですから、いやー情熱が人を動かすって本当ですね。
自分が書きたいから書く、で良いのだと、そう思わせてくれた人たちに心から感謝しております。ありがとうございます。
書きたくなったので、書きます。