兵器解説 妄言集① 7.5cm榴弾砲

7.5cm榴弾砲

 防衛偏重の戦略を支える重要な火砲。陸軍の基幹部隊である砲兵科が保有する主力装備。

 口径、射程、重量共に標準的な性能を持ち、現在も多く生産・運用されている主力火砲の一つ。
 
 マズルブレーキ、駐退機、閉鎖機などの細かな改良を重ね、輓馬輸送から車輛での運搬を考慮して、牽引装置とサスペンション付きの転輪などの改修も行われた。
 
 本来の用途は砲兵観測員・射撃指揮所との連携に基づく間接照準射撃であるが、カノン砲、対戦車砲としての転用も考慮され、直接照準器も追加されている。


 数による集中運用を前提としており、国境付近に配備された砲兵陣地からの斉射による攻撃力は高く、Hammer(ハンマー)の愛称を持ち、守護の象徴として軍・民共に親しまれた。

 近年、敵の機械化・重装甲化が急速に進み、その価値は陳腐化しつつあり、前線の将兵からは「敵の装甲を軽く叩くだけの砲」と囁かれ始め、Klopfer(ノッカー)と蔑称されることがある。

 しかし、これは敵国が装甲防御の基準を「7.5cm榴弾砲の直撃に耐え得るだけの抗堪性を持つこと」とした結果であり、この砲が敵を如何に苦しめたのかが伺える。

 次期主力として125mm榴弾砲の採用が決定、生産されているが配備数はまだ不十分。

5件のコメント

  • ※急降下爆撃主体の小説ですw
  • 嘘だッッッ!(条件反射)

    思ったより短砲身で驚くというよりある意味納得です。スペック見る限り伍長閣下のところの7.5cm砲ぐらいの性能でしょうか……(結局75mm級野砲はあんまり使わなかったらしいけど)
  • コメントありがとうございます!どこで拾ってきたのか分からない謎の画像を素に、好き放題書くの楽しかった……。すごい長い砲身にしたかったんですが「そんな加工能力ある工作機械持ってるの?」って自問した結果、このくらいに(それでも長い方?)

    確かに75mmあんまり使われませんでしたよね。
    注目を集めていない、ちょっと変わったモノを登用したがるの……ありますよね(Mig21を見ながら)

    ドイツ対戦車砲も不遇の50mmもありましたね。

    37mm「ドアノッカーで有名!専用HEAT弾頭付けて頑張るぞ!」

    50mm「」

    75m 「PAK40!終戦まで活躍!車載から主砲まで!」
    88mm「説明無用の有名兵器!唯一無二の万能火砲!」

    時代の流れにあっという間に埋もれた不憫な50mm君もいずれ……作中で出したいと思ってます。

    航空機の事書きたいですが、知識不足で叶わず。
    気筒数、馬力から冷却構造、オクタン価、全重量、離陸速度とかその他諸々難しすぎるので、もう少し勉強してから(*∩ω∩)

    お読み頂きありがとうございました。
  • 防衛太郎さん、この場合を借りて御礼申し上げます。ジャンヌに素晴らしいレヴューをありがとうございました。太郎さんの作品も引き続き楽しませて頂きますのでよろしくお願いいたします。兵器解説すごいですね!
  • おあしす様>こちらまで書き込んで頂いてありがとうございます!元々読み専ですので、良いものはレビューしていきたい性分です( o´ェ`o)

    レビューしてくれた人のを読まないと!と無理に思わず、自然体で楽しんでください。また読みに参ります。
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