いつも『ぽんこつパイロットが、空に軌跡を描くまで』をお読み頂き、誠にありがとうございます。
そして、日々読みまくった作品にポンポコ気軽に残した感想に、ご返信頂いて本当にありがとうございます。
読み手としてはバリバリ活動してますが、書き手としては死んでいます。こんばんわ(挨拶)
本作、元々『俺も書いてみたいぞw』の勢いでまずは短編で!と意気込んで挑戦したのが始まりでした。
牧歌的に、優美に広がる雲海を抜けた先にある、地獄のような戦場を初めて見た、新兵の心境。
というその瞬間を描いてみたい……が為に筆を取ってみたのが、実のところであります。
ところが、そもそもレーダーもGPSもない時代背景の爆撃機が、雲がある日に攻撃に出るという大きな矛盾を打破するところから始めなくてはならず、観測気球を出したり、地上に砲兵観測員を置いたり。
初めのうちは「主人公の視点だけに留める」と頑なに思っていたのが
『地上の様子も描かないと伝えきれない』と必要に駆られて死に物狂い、かつ、なし崩し状態で挑み……
やがて『敵側の視点を作中で出す』なんて大きなカメラの移動は、実経験に乏しい私が書くと読み手さんに混乱を招くので、絶対やりたくない!と頑なに思っていたのに、やらざるを得なくなって必死こいて書いてみたり。
とにかく、処女作というのもあって『何を書くのも全てが初挑戦』という状態で毎話毎回でとにかく必死。
何とか15話までたどり着き、ようやく『本来描きたかったシーン』に到達しました。
到達したのはいいのですが、事ここに来て『絶対に失敗できない今までで最も重要なシーンである』というワケの分からない、自分で自分のハードルを上げ続けてしまったトコロで……今に至ります。
処女作で、ミリタリーで、戦記モノという明らかに見向きもされなそうな条件の中にも関わらず、多くの方々にお読み頂き、恐々としながらも喜びの気持ちで続ける事が出来て、本当に幸せ者です。
決して『書き辞める』事はありませんが、今はとにかく書いても書いても序盤も山場もうまく描けず、自分の力量不足に大変悔しい思いに打ちひしがれる毎日です。
前述の通り、諦めることはありませんが、前回の更新から早くもそろそろ1ヶ月。納得いくモノがさっぱり書けない状態が続いておりますが、とにかく粘り続けて第三章の幕開けを迎えたいところです。
楽しみに待っていてください。
待たせてすみません。
と大仰な事は申せません。
そこまで立派なことも、内容を書けている自覚も自信もありません。
しかし、他の方の作品からも『生み出した世界と人物』を途中で放棄することの無情さ、残酷さを知るまでにあれこれ拝読し学ばせて頂いている身としては『諦める』という選択はしないつもりです。
手に持つ小さな削岩機で、大きな岩山にトンネルを堀り続けるような『書く』という行為の難しさに、諦めること無く向き合うつもりです。
上手く書く、失敗できない――これらを乗り越えてようやく言える『好きに書く』という領域に立てるよう、粉骨砕身の精神で頑張ります。
皆様にあっても、書き手さんはどうか良い創作を。
活字で描かれる世界を楽しむ、読み手の方にも、良き未来がありますことを願いつつ、近況報告とさせて頂きます。