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あばら🦴の新しい擦り倒し戦術!?フルチャージをぶちかませ! 250820

 どうも。あばら🦴でございます。
 批評企画、四人目を終わらせまして、希望者はもう居なさそうですね。終わったか……。意外と少なかったですな。
 自分はずっと一人でやり続けなければなりませんので、頭の中の『編集さん』も育てていかないと。まぁなかなか良い批評ができたんじゃないかな〜と思います。結構疲れちゃったな〜。
 

 それはさておき。
 自分、今執筆中のあの作品について色々と考えていたわけですよ。なんかなぁ、今までのやり方じゃあちょっと足りないというか、あの作品と今までのやり方はピッタリじゃない気がしたんです。
 どうしてかと。あばら🦴、気づきました。
 今までの自分は急展開をメインの戦術にしていたんですよ。
 つまり『不意打ち刺突』! まだ急展開なんて来ないだろうと騙されて油断した読者の後ろから、殺意を消しつつ忍び寄って、首元にナイフを突き刺す!
 自分はこの不意打ち刺突を擦り倒していたわけです。自作のあの長編、全世界80億人中6人がラストを見届けたあの長編を読んだ方ならよく伝わると思いますよ、ものすごく擦り倒してんなぁという感じが。

 しかし!
 今からやろうとしていることは急展開で驚かす感じではないので、おそらくこの戦術と相性が悪い……! 
 つまり、自分は新しく擦り倒せる強めの戦術を見つけなければいけなかったんですよ。
 そしてなんとあばら🦴はタダモノじゃないので、見つけてしまいました!
 それこそが『チャージショット』です!
 ……そもそも戦術とはなんぞやって声が聞こえてきそうなので話しますが、やりたいシナリオの魅力や感動やインパクトを普通より増すためのやり方です。シナリオ自体は他で用意するという前提でお聞きくださいね。

 チャージショットの話をしていきますが、まず自分が持っている創作理論として、引っ張りはシナリオの邪魔になる限界まで引っ張った方が良いというものがあります。
 例えば、なんかの銃撃戦が起きるシナリオがあって、主人公がピンチになるとして。主人公が被弾しないより一発被弾する方がピンチさは強まるでしょう。そして一発被弾するより二発被弾した方がさらにピンチが強調されてインパクトにもなります。
 どうせその後なんやかんやあって助かるなら、死なないギリギリまでピンチを引っ張った方がインパクトは強まるという理論です。まぁ別にピンチに限った話ではなく。
 イメージとしては。バンジージャンプだって10メートルの高さから飛び降りるより、100メートルの高さからの方がスリルがあるじゃないですか。どうせ命綱で助かるから同じことなのに。同じことなのに、強調した分だけオトクだという、そんな感じ。

 それが下地にあると思ってください。……というかバンジージャンプの例えが分かりやすすぎてチャージショットって言わなくてもいい気がしてきた! でもいいや。そう呼ぶ方がかっこいいから……!
 要するに、一つの場面のオマケ要素的な考えではなく、シナリオ上で強調をどんどん増やしてチャージするのをメインにしていこうという話です。
 
 フルチャージをぶちかませってことだ!
 強調をとにかくとにかくチャージしまくって、フルチャージになったらぶちかます!
 コレだぁぁぁあああ!!!
 チャージショットを『斧を振り下ろす行為』だと例えましょう。そしてラノベなんかで、主人公が敵に襲撃されたヒロインに急いで向かって敵を倒すというベタな展開を想像してください。
 あぁ、またバイオレンスな例えをして……! 戦闘シーンにしか使えないやり方ではなく、やりたい展開の全般に使える便利なやつなんですよ、一回ラブコメで例えようとしたけど難しいから諦めました。

 単純に走っていってそのまま追いついて敵を撃退、なんかでは感動が薄いです。感情の盛り上がりがありません。これは全然腕に力をチャージされていないので威力が全く無いということ。薪だって割れませんねこれでは。
 ですが、この戦術は違う!

 とりあえずは『ヒロインの危ない状況』から強調していきましょう。じわりじわりと追い詰められ、もう打つ手立ても弾薬も無い。まさに主人公が来なければ終わりの状況。
 おぉっと溜まってきました! 『主人公が来た時のカタルシス』のチャージが! できるだけ危機的状況にして、その分主人公が来た時の安心感を増やしておくのです! しかしもちろん不十分です。他に何かチャージできそうなものは……。

 敵の悪辣さを強調しましょうか。敵はあの『こいつ一人いるだけで人類のモラルの平均値が下がった』とも言われる男! しかも腕っ節も悪知恵も優れており、勝とうなどと考えるだけで末恐ろしい、ヒロインのことを抜きにしても生かしちゃおけない人間です。こんな奴にヒロインはこれから何をされてしまうのか! 主人公が来なかったらどうなってしまうのか!?
 うおおおお! 溜まってきた溜まってきた溜まってきた! 例え話なので実際は大袈裟に言ってますが、主人公が来た時のカタルシスがチャージされてるなぁと感じてください。今は腕に力を込めて、斧を頭の上で振り上げているところです!

 しかしまだ足りない! まだチャージできる余地がありましょう! 探せ探せぇ!
 それでは……じゃあ、主人公とヒロインが喧嘩中ってことにしておきますか。敵に襲われる云々の話の前にそんな喧嘩の話を挿れておきましょう。……あ、まだプロット段階とか構想時点の話ですよ。
 こうすることで、今喧嘩中だけどちゃんと主人公は来てくれるかな、来てくれたら嬉しいんだけどなぁ、と希望が薄いように見せかけることで、来た時のカタルシスをさらに強めていくーーー! さらに『主人公が来る』ということはそこで仲直りするかもしれませんからね。そこの期待感も煽り、主人公が来た時の読者の興奮も高まる!
 今のあばらは斧を振り上げつつ「ゥオオオオオアアアアアァァァァ!!!」と雄叫びをあげて力をチャージしまくっているところです!

 でもどうだ!? これはフルチャージか!?
 当てに行くならフルチャージだろ! まだチャージできる余地があるなら詰めておきたい!
 それでこそフルチャーーージ!!!
 それでは……じゃあ、ギリギリまで主人公はヒロインが襲撃されてることを知らないことにしましょう。もちろん大前提としてシナリオに影響のないギリギリの範囲で。こうすることで読者に「ねえお願い!主人公気づいて!主人公が来るしかないのに!」と焦らせておく! そしてこの焦りが、焦った分だけ安堵感になり、主人公が来たことによる嬉しさのスパイスになる!
 
 おおぉぉぉーーーーー!!!
 キタキタキタキターーーーー!!!
 もう無いね!? チャージの余地は!?
 ……無さそうだなぁ!
 うおおおおおおおおお!!!!
 フルチャァァァーーーージだぁああああ!!!
 ぶちかませぇぇーーー!!!

 全ての力を込め、全てのチャージを解放し、『主人公が駆けつける』という斧を振り下ろす!
 おらああああぁぁぁーーーーー!!!
 どかーーーーーん!!!
 読者は死ぬ!!!


 つってね。そんなイメージ。
 例え話なんで近況ノートを書きながら適当に考えた案になりましたが、本来ならじっくり静かにチャージの余地を詰めていきますので、質も量もこんなものじゃありませんからね!
 
 それから注意すべきポイントもありますね。
 チャージをしている途中に読者に逃げられてしまうという大きな欠点! 逃げられたらどんな強大な振り下ろしでも空振りに終わってしまう!
 なので読者にはチャージ中にもずっと留まらせなけばならず、だから元々作品に熱中してくれている読者に対しての方法になるでしょう。
 つまり……至近距離でチャージを開始するということかな! 自作の面白さで魅せて読者を近寄らせてから、いきなり豹変してチャージを開始する、と。これなら読者が逃げる(離脱する)前にフルチャージが間に合って強烈なのをぶちかませることでしょう!
 それにフルチャージなんてしてられない状況もあるでしょうね。物語の序盤とか、まだ読者との距離が遠いうちに悠長にチャージなんかしてたら逃げられてしまいますので。ある程度のチャージにする必要がありそう。
 それから構成力によってチャージ速度を上げたり、トリッキーな発想力で大きくチャージできる展開を用意したり、無駄なチャージをしちゃうと「なんだこれ」と思われて離脱率に繋がるからそれにも気をつけつつ……。

 とまぁ、考えることは多いですが、なかなか面白そうで使えそうな戦術だと思いますね。今執筆中の作品では、今更すぎますがこれを意識しながら向き合ってみます。擦り倒していくぜ!

 以上。こんな長いの、最後まで読む人がもし居たらすごすぎますね。お付き合いありがとうございました!

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