作家。 小説とか漫画原作とか。
誰もが目を閉じて生きてゆく 目を閉じて生きることがさほど困難ではないと、 大人になって知るからだ でも、 子ども達を見ればそれが、 いかに滑稽なことかがわかる 邪気もなく、 まっすぐに胸に飛び込んでくる彼らの笑顔を見るたびに、 大人になるということは、 愛情を胸にかくすことだと知る 傷つくのが恐ろしいから 痛みを思い出すから わたしも含め多くの人は、そうしてそのまま、老いて去ってゆく 本当に、 本当にそれでいいの?、と 誰に問われることもなく 自らに問うこともなく おいしい水を飲むことなく、 生きることなど、できやしないというのに できやしないというのに… <Agua de Beber> ●書評サイト『シミルボン』では、読んだ本のかんそうぶんを書いています。 https://shimirubon.jp/users/1673564