上部　留津（うわベ　ルヅ）

ある日、隻腕という称号を背負って生きていくことになった俺は、クリスマス当日に義手を貰ってしまう。

――遠い未来、人類は戦争の兵器として巨大な人型ロボットを開発するようになった。 人体の動きをトレースするシステムが急速に発達したおかげで、巨大な人型であっても自立することが容易と…

　ある人は、ふと机の上に置かれた「しゅき」と書かれたノートに目を奪われた。 　何の変哲もない、他愛のないただの「しゅき」であるにもかかわらず、その人は得体の知れない魅力を見出し…

この世界では、誰も自分の顔を知ることができない。 他の誰かの顔は知っているのに、自分の顔は知らない。 なぜなら、この世界には鏡が無いからだ。 だが、もし、自分の顔を見れる道具が…

とある街、路地裏、男と女………… 何もかもが不思議で満ちた空間で現れる、この感情は何だろうか。 逆バニーの衣装を着た女と何の取柄もない男が紡ぐ、光と闇の世界の物語。

　――人はその生き様の中で、自分らしさを表現することを夢見ている。 　二〇九九年、世紀末。突如「インプレス」という名の地球外生命体の到来によって世界は滅亡の危機にあった。 …