唐突ですが、NTR脳には真性と仮性があると思うんですよね。
真性は言わずもがな。
寝取られ事態にフラストレーションとカタルシスを得られる、超ドMの最上級者ですね
私は到底この境地には辿り着けません。
で、私も含めて多くの読者の方は仮性だと思うんです。
寝取られにフラストレーションを感じて、ざまぁなどでカタルシスを得るタイプですね。
しかし、これは幅が広い。ちょっとピリ辛のアクセントで満足する人もいれば、ガツンと脳天直撃な刺激が好きな人もいる。
で、そうなると今回下地にしたテンプレ。
脅迫→寝取られ→バレて間男制裁→ヒロイン許してハッピーエンド。
これって非常に、幅広で仮性なNTR脳と相性が悪い。まさに仮性野郎殺しです。
多くの方が指摘していましたが、ヒロインが脅された時点では被害者ですが、裏切った時点で加害者にもなるんですよね。
被害者でもあり加害者でもある。
許すと許さない派が生まれるのはわかりきってます。
許さない派はヒロインが明確にざまぁされないとカタルシスを得られない。
逆に許す派はそこまでするとやり過ぎだとなり、逆にフラストレーションが溜まる。
ハッキリ言って書き手にとっては最悪です。
片方を取れば片方は成り立たないのですから。
なんでこんなのに手を出したんだろうと思いました。
まあ、手を出した切っ掛けは、同じ様にレイ◯から言いなりになって、でも簡単に主人公は許してハッピーエンドな再構築な話しを複数見てモヤモヤを感じたからです。
で、自分で書いてみようと思ったのですが……。
結果は読んで頂いた通りですね。
ミイラ取りがミイラでしたw
ただ、天秤をどちらに傾けるかは正直悩みました。でも初志貫徹で最初のプロット通りの再出発で行こうと決めたのです。そうなると加害者でもあり被害者でもあるヒロインには、ざまぁさせつつ救いも与えないといけない訳になって。
結果としては、マシロの最大のざまぁは全てを知った時です。
それなりに書いてたつもりでしたが、描写不足で気付いた方は少ないようでしたけど。
マシロがシンタローに脅されてた事を言えなかった最大の理由は、言ってしまうとシンタローが今回のように暴走して制裁を行う可能性が高かった為です。暴走して警察沙汰になれば一緒に居れなくなってしまう、それを恐ていたわけです。
しかし脅迫に従って自分を犠牲にしてきたつもりが、結局シンタローが暴走して危惧した通りになってしまい、我慢していた全てが無駄になった事で、相当なショックを受けています。
だからこそ、シンタローと別れた時ですら頭を掠める程度だった自殺を、今度はためらわず実行しようとしたわけです。つまり無自覚にシンタローはマシロをざまぁしていたのですね。
ただ、これは分かりにくかった上に正直カタルシスが足りてなかったですね。
もっと、あそこに至るまでに、色々とシンタローに言えなかった理由とか伏線として散りばめて置くべきでしたね。逆についつい何時ものノリで調子こいてNTR描写の方を強めにしてしまいましたから。その影響で許せない派はかなり増えたのかと思います。本当バランスって大切ですね、これは今後の反省点としておきます。
というわけで、ちょっと、というよりかなり難しい課題でした。
ハッキリ言って力量不足を露呈させた結果になりましたが、良い勉強にはなりましたね。
ですからこのような拙作に最後まで付き合ってくれた読者の皆様には本当に感謝です。
で、話は変わりますが、皆さんも、今回の小説に限らず、煮えきらないフラストレーションを残したら、自分で書いてみるのも良いかもしれません。これは皮肉とかでは無く、きっとそう言うときって自分ならこうするのにとか考えてたりしませんか?
そう言ったのを形にすれば良いと思います。
文書力だって私程度でも書けているわけですし。余り言いたく無いですがAIで生成したような乱雑な投稿も見受けられます。しかも驚いたことにそんな投稿でも一定の支持を集めてる時があります。
つまり、多少文書力に問題があっても面白ければ支持してくれる人は居るということです。
何より自分の中のフラストレーション開放にも繋がりますよ。
広げようNTRの輪、なんてですw
では私の話はここまでにして、
自分の駄文を読んで頂いた読者の皆様、本当にありがとう御座いました。
追伸
もし私で良ければ調理してもらいたいNTRテンプレ素材があれば教えて下さい。
納得いくものが出来るかの保証はありませんが、アイデアとリンクすれば挑戦してみたいと思います。