あっという間に2月も過ぎ、バレンタインデーになりました。以下、それに関するお話2つです。
ツイッターに載せたものに、加筆修正したものです。
1.バレンタインデー前日の柊家
「お兄ちゃんなんか食べたいもんあるー?」
「イカソーメン、今日なんかめっちゃイカソーメンの気分! 今日は絶対映画観ながらツマミ系を食べる」
「さすがに買ってないです」
「あっバレンタイン!? 明日バレンタインさんの日やん! お兄ちゃんなんでもいいよ」
「分かったー」
「お兄ちゃん貰えるならなんでもいいよ」
「なんで二回言ったん?」
2.学校で友達と交換するためにいくつかチョコレートを用意する舞夜。一応紫苑にもあげる。
今日の紫苑の長話は、バレンタインデーにチョコレートを贈るなんて習慣は所詮チョコレート会社の陰謀だということだった。
「チョコレート会社の人もこんだけの流行りをつくるなんて凄いなぁ。感動する」
うんうんと頷く舞夜に、まあとにかく阿呆らしいだのなんだのぶつぶつ言いながら、内心満更でもなく受け取る紫苑である。