OOP（場違い）

『オールナイト異世界』（All Night-Isekai）は、異世界のラジオ放送局・異世界全時空放送局をキーステーションとして異世界各全時空で放送されているラジオの深夜番組である…

かけことば【掛詞・懸詞】 修辞法の一つ。一つの言葉に二つ以上の意味を持たせたもの。 「逢(あ)ふことは雲居はるかになる神の音にききつつ」 高校２年生の少年・結城衛（ゆうき　…

新聞部の『元名探偵』・小池咲の元を、昨年新聞部を退部した水泳少年・下邨翼が尋ねてきた。 彼の頼み事とは、恋人のスマートフォンのパスワード、『0493』の由来を推理してほしいという…

『8月17日、吉祥寺よりお送りしています。』 　9年以上行方不明になっているはずの、高校時代の彼氏を名乗るDJ。 　不思議な短波ラジオに導かれるように、私は過ぎ去った過去…

ある夜、娘のリストカットを目撃した父親は、娘をいつも出勤時に利用する立ち食いうどん屋へ連れていく。 近くて遠い親子の距離。やがて娘は、自分の胸のうちを語り始める。 ※『即興小…

元号が平成から令和に変わって数年が経過した、20XX年。 日本では、多数の人々から敬われ愛される人間が神のような万能の力を持つ現象・『カミガカリ』が発生し始めていた。 スポーツ…

　大正市郊外の小さな山、人呼んで『犬山』。 　６月あたりから、その犬山で植物が過剰に繁殖しており、近隣に住む子供たちの間では、『勝手に増える魔法の種がある』と噂になっている。 　…

「先日お爺様のお葬式でお会いした殿方、とても素敵でした……。また会えないものかしら。 　そうだ！　今度は叔父様あたりが死ねば、またお葬式でお会い出来るんじゃないかしら！」 「全…

　県立東大正高校、その新聞部に所属する１年生の小池さん。 　彼女の身の回りで発生するちょっとした不思議な事件の数々……そこには、少し切ない後悔の物語が隠されていて……。 　日常の…

片田舎の市立高校・東大正高校には、ほかの高校と比べて若干熱心に活動する放送部があった。 これはそんな放送部の、昼休みの放送音声を録音したものである。 東大正高校新聞部シリー…

４月２７日（土）深夜：【朗報】俺、異世界に召喚される ４月２８日（日）早朝：【速報】異世界でチート能力を授かった俺、無事魔王を打ち倒し現世へ帰還 なお、転生の際に授かったチート…

某大賞応募作。

ある日、ふとしたことから『ゲームの世界へ飛べる鍵』を手に入れた高校生・門衛怜斗たち。 ゲームの世界をリアルに体験できるその鍵で遊んでいた彼らは、やがて人間がゲームの世界に閉じ込…

「LisPon×カクヨム “最後の5分間” 小説×朗読コラボレーション・コンテスト」応募作 2003年、夏。 地元の仲間たちに黙って、祭りの夜に東京へ引っ越す少女・『ハルカ』。…

冴えないサラリーマンの久住達也は、仕事で疲れたある日、子供の頃遊んでいたＲＰＧ・『ライフイズクエスト』を、約１５年ぶりにプレイする。 その晩久住は、自分が勇者となってファンタジ…

東京都渋谷区。 人通りの絶えないスクランブル交差点や、渋谷マルクーの巨大ビルなどが有名。そんな流行の発信地・渋谷には、まことしやかに囁かれるあるウワサがあった。 『渋谷には１２…

世界各地に突如として現れた、異界の一角……即ち『ダンジョン』。 ダンジョン研究のため、日本最大のダンジョン『フール』の上に設立された全寮制の大学校・ブレイブダンジョンアカデミーで…

雨宮くんは貧乏人。毎日お金に困っています。明日死んでいるかもしれません。 日岡さんは病人。毎日をベッドで過ごします。明日死んでいるかもしれません。 明日死んでいるかもしれないの…

「異世界モノは何故あんなに人気が出るのか？」 「どこまでのパロネタなら削除対象にならないのか？」 「そもそもカクヨムって、このまま続けてな〇うに勝てるのか？」 カクヨムの底辺作…

エイプリルフール企画。 私、場違いが、これまで書いてはいたものの公開に漕ぎつけなかった、１話～３話程度で筆を折ることとなった、『元連載予定作品』３作。 どうせ日の目を見ることが…

「お願い。この恋が認められないのならば、いっそ私を誘拐して」 　ぼくの恋人である高橋萌音は潤んだ瞳に、すがるような、だけど期待とワクワクを秘めて、そんなことを言ってくれた。 　…

今は昔、江戸の時代にも、所謂『コミュ障』ってな感じの人間はいるもんでして……。 顔を見て話ができない姫様と、どこか抜けてる若者の、落語織り交ぜライト短編。 とある高専の文芸部文…

月イチで開かれる掲示板仲間のオフ会を取り仕切ることだけを生き甲斐とする冴えない高専生・洗馬 邦信は、駅から高専へ向かう途中の裏路地で、昔死んだはずの幼馴染・倉科 愛紗の姿を見つけ…