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いばらの魔女と呪いの王子 裏話

恋愛系のファンタジーですが、童話として書いた為、漢字率が低いです。
開きすぎていて、読みにくいかもしれませんが、敢えてそのまま投稿しました。


発端は、「いばら姫」です。「眠れる森の美女」ですね。

お姫様は百年の眠りにつくわけですが、百年って曾祖父母が生きてる時代ですよね。
子供の頃はすごく長い期間に思えましたが、改めて考えてみると、それほど「大昔」というわけではないように感じました。
城ごと眠りにつくような事件が風化するほど、長い年数ではない、と。


そんなわけで、呪いの期間を拡大して千年に。
しかし、千年もシビアに数えてるとは思えません。
真実どうかわからなくなっているけど、なんとなく残っている、伝承になっているのではないか。
呪いを仕掛けた家系は覚えていても、一般人にとっては、日常生活にかかわらないので、ただの伝説にすぎない。
それでいて、都合の悪い時だけ「魔女のせいだ」で責任転嫁する風土ができあがっているかもしれない。
そんなことをつらつら考えて完成したのが、今回のおはなしです。


オチは2パターンありました。
国が救われるバージョンと、救われないバージョン。

救われる場合は、ボロボロになった広場に新しく植物が生えてきて、それが薬の原料となって、病がおさまります。人々は目に見えて改心するわけではありませんが(人間心理なんて、そんなもの)、それでも多少は救われる予定でした。

医者によって、万能薬を作った魔女の存在が広がって、「魔女ってそこまで悪人じゃない?」みたいな噂がなんとなく出てきて、ちょっとは罪悪感とかが出てくるんだけど、魔女は消えてしまったので謝罪もできない。もやもやを抱えて生きる。

「魔女と王子はどうなったんだろうね?」
「呪いってなんだったんだろうね?」
噂だけで判断しちゃいけないよ――っていう、そんな教訓めいた話。

魔女と王子は、どっちにしろ森で暮らすエンドです。
時々入口が開いて、運が良ければ魔女に会えるという、新しい噂が他国にも広まっている、ふんわりした終わり方です。

結果的に、救われないバージョンが採用されたんですが、どうしてこちらになったのか、私自身よくわかりません。書いているうちに自然にこちらになりました。
まあ、童話ってこういう理不尽な話が多いですし、これはこれで「あり」かなと思っております。
王さまと王妃さまは、もっと悲惨な目にあって「どうして私がこんな目に合わなければならないんだ!」とか胸糞わるいことを言う展開でもよかったんですが、長々と続けてもそれこそ気分が悪いので、さくっと終わらせました。
このあっけない最期もまた童話っぽいかな、と。
童話って、撲殺率高いですよね。

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