全話掲載が終わりました。
ということで(?)参考文献や、発想の元になった作品を上げていこうかと思います。
・天皇家はなぜ続いたのか/梅澤恵美子
最後のとよ様と塩椎の生箭日女の会話はこの本に載っている説が元ネタです。
詳細は省きますが、神功皇后とその臣下の武内宿禰を軸にして、日本書紀やその他の文献の記述を元に実際の歴史を推測していくという内容です。
その中で、武内宿禰が塩椎神(塩土老翁とも)の元となったのではという仮説があったり、また武内宿禰が豊受姫神の元となった人物と恋仲だったのではという説もあったり……という内容があった記憶があります。読んだのが随分前なのでうろ覚えなのですが。
また、日本の神様はその多くが歴史上の誰かを元にしており、その元になった誰かには当然その人の人生があった、という事実は、この作品のとよ様や淡島新を描くにあたって欠かせない要素でした。
・無戸籍の日本人/井戸まさえ
紫月の境遇などを掘り下げるにあたって参考にしたのはこちらです。
勉強しなければと思って購入したは良いものの、内容が辛すぎて三分の一くらいしか読めていません。
著者の井戸まさえさんは無戸籍者の支援を行っている方で、その際の実際の経験(ご自身も含む)を書き起こされた本です。
そういう方が筆を取っているだけあり、生々しく厳しい話ばかりでした。
実情をストレートに書いてあるので、育児放棄や境界知能など、他の社会問題にも自ずと触れるようなところもあり、社会問題を自創作に反映させる方は読んでおいて損はないと思います。
明確に参考にしたのはこの二冊です。
それ以外は他の小説なりゲームなりアニメなりで触れて発想の種になったものネットで調べて掘り下げたり、といったところなので、明確にこれとは言い難いです。
因みに無戸籍という問題そのものを知るきっかけになった、というか紫月の境遇そのものの発想の元はブルリフ澪の山田です。というか大筋が山田と同じなこと今気づきました。やっちまったな。
山田かわいいぞ。燦にも出ろ。
以上です。いつか次回作が出たらそちらもお願いいたします。