彼が私の家の隣に引っ越して来た時、私は四年生、彼は上の学校の一年生。彼はいかにもな感じのスポーツ少年で、転校後すぐにサッカー部に入りレギュラーになったとか。
とか、っていうのはあくまで伝聞だから。そう、この学年差は彼が留年でもしない限り同じ学校で出会う事は出来ない。小中高一貫教育とかなら別だけどね。
とはいえ家族同士も交流が出来て、彼の面倒見のいい性格のせいか色々……買い物に付き合ってくれたりとか、子供が行くにはちょっと怖い所にボディーガード代わりに付いてきてくれたりとか、勉強を教えてくれたり……はあまりなかったけどね。
私も彼も一人っ子。いつの間にやらお互いを兄妹として見てた。呼称も次第に名字+ちゃん付けから呼び捨て、私に至ってはお兄ちゃんと呼ぶ様になっていた。彼も大雑把な性格で、女の私を自分の部屋に呼ぶとか、また逆に私の部屋に来るとか気にしないタイプだった。
お互いの部屋同士がちょうど向かい合わせになる位置だったのもよかったかも。漫画の様に窓から出たり入ったりはしなかったけどね。
そんなほどよい関係も彼……お兄ちゃんが部活で副部長になったり、受験勉強に忙しくなってから少し途切れるようになってきた。少し寂しい……かな?
私も別にボッチって訳じゃなかったし、女の子の友達とかもいたけど、男の子は苦手でお兄ちゃん以外とはほとんど喋らなかった。
友達からは「可愛いのに勿体ない」と言われたが、どこか同級生の男の子は子供っぽいしね。これもお兄ちゃんと喋ってるからかな?
そんなお兄ちゃんも無事合格し、私も上の学校になった。学校が変わっても相変わらずお兄ちゃんは私の部屋に遊びに来たりしてた。友達いないのかしら? と疑問に思い聞いてみたけど、サッカーに忙しくて仲間は多いけど友達は少ないって言っていた。
……まあ私としては、一緒に遊んでくれる時間が減らなくていいけどね♪
そんなお兄ちゃんとの関係に転機が訪れたのは、私がはじめてお兄ちゃんと会った時の彼の年齢を越えた、二年生の時……
どうしても相談したい事がある、という事で頼み込まれた夕方六時、晩ご飯を早めに済ませ私はお兄ちゃんの部屋に行った。
いつになく真剣な、それでいて羞恥に満ちた表情の彼に「アソコを見せて欲しい」と懇願された。
私は「はぁ? 馬鹿じゃないの?」と固辞したが、彼のどうしても頼む、この年で女のアソコも見た事がないとか恥ずかしい、と土下座までされた。
私は彼女に見せて貰えばいいじゃん、と軽い気持ちで言ったが、友達も少ないのに彼女なんか居る訳ない、頼める女はお前だけ、と言われた。
そっかー、彼女さん、居ないんだ……。
その言葉で何故かちょっと嬉しくなった私は、「仕方がないなぁ……み、見せるだけだからねっ!」と、お兄ちゃんのベッドの上で開脚し、スカートを捲りあげて、お気に入りのパンツを……
そういえばアソコ、綺麗にしてたかしら? シャワーは浴びたけど最近暑いから、匂いとかしたら……
ううん、お兄ちゃんはそういう事気にしない、それにこれはお兄ちゃんに頼まれたから、仕方なく見せてるだけ、これは彼女もいない駄目なお兄ちゃんを持つ妹の責務。と自分の羞恥心を押し殺し、ゆっくりと脱いで、生まれたまま、まだ毛も映えていないのアソコをお兄ちゃんの前に……。
……
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嘘だっ!!
……
相変わらず金曜の早い時間に予告、明日の更新はありますん^p^
ちょっと筆が進んだので2話更新するかもかもー