テーマが筋肉と聞いて真っ先に思いついたのは筋肉の萎縮についてでした。
うちで飼っている犬はコーギー犬で、「DM」という筋肉が動かなくなる怖い病気に罹る可能性を日頃意識しております(コーギーの50%がこのDMに罹る遺伝子を持っているのです)。
小説のみならずフィクションはこれから起こることの準備運動だと思っているので、最悪の事態が来たときにこのような精神状態でいられるといいなという思いから創作を進めました。
そこからテーマが膨らみました。
私たちは誰も彼も死に向かっており、やがて筋肉の動きを失う運命にあります。それでも最後までいい気分でいられたらと。そういうところに落ち着きました。
以上、一読いただけたら幸いでございます。