いつもご閲覧いただきありがとうございます。
第一章が間もなく完結致します。この後新人賞に出す作品の執筆に取り掛かる為、一ヶ月ほどのお休み期間を頂き、第二章は10月10日からの再開とさせていただきます。
この作品を読んで頂いている方の中には薄々感づいている方もいるかもしれませんが、この物語のテーマは『滅び』と『反出生主義』です。
「万物は全て滅びゆく定め」
と流浪がゼントに言っていましたが、まさにこの台詞は、物語を象徴するフレーズです。
人間は、いつか必ず死にます。心理学者のユングは、人生の後半を賢く生きるためには、自らの人生の終わり、死を強く意識する必要があると、無我と自意識の中で書いていました。
私が思うに、人が大人になれる条件は、「自分はいつか死ぬんだ」ということを強く意識することから始まる、と考えています。
死を意識するからこそ、人は真剣に生きようと考えるし、人として成熟するのだと思います。
自分の死を意識していない内は、どんなに年を重ねても、まだまだ人として未熟、精神的には子供なのかもしれません。
そういう観点から物語の主人公、アグニという存在を紐解くと、彼女は本当に我侭で子供の悪役令嬢です。自分は絶対に死なない、永遠に生きられる、と確信的に考えている頭の中お花畑さんです。その心の甘さ、良い意味での幼稚さが、彼女の破天荒さと陽気さに繋がっているのでしょう。
ですが、アグ二もまた、いつかは死にます。それは間違いありません。彼女は、このままだと、間違いなく死にます。
そんなアグニを主人公にした第二章のコンセプトは『命をかけた死闘』です。ボス戦は既に作中に登場している人物で、第一章とは比べ物にならないほど、非常に激しい戦い、正に命をかけた死闘に仕上がっています。
ということで第一章を最後まで読んで頂ける方、ありがとうございます。第二章も引き続きご愛顧のほど、よろしくお願い致します。
なお、第二章からメインストーリーは月曜日と木曜日の週2更新とさせていただきますので、そちらも合わせて楽しんで頂けるとありがたいです。
ひょっとしたら、9月、何かしらエッセイや小説などを公開するかもしれません。まだ未定ですが。そのときは、ぜひ読んでいただけるとありがたいです。
以前報告した本編の番外編に関しては、安心して下さい。書いてませんよ! 嘘です、書いています。今の執筆ペースだと、恐らく公開は10月になるのかな・・・というところです。
以上、ご報告でした。また何か予定に変更がございましたら、近況ノートで報告させていただきますね。
ではでは。