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フロレンス共和国の詳細&モデルとなった国

①首都
フロレンス。首都人口は十万人。

②領域
ラティニカ半島の中西部を中心に、三十近い中小都市を従えている。

③国土
首都フロレンス市街にはアルナ川が流れている。西には海港都市ピッツァがあり貿易の中心地となっている。北東方向は山脈に囲まれている。
北西でルッチア、最北部でサン・ペルジーノ、南は法皇国、東ではエミリア侯国と境を接している。

④諸外国との関係

㈠法皇国及びエミリア侯国
十年前の事件により関係は最悪。理由は共和国の指導者ジュリアーノと現法皇マルティヌスの争いに端を発しているが……。詳しくは本編を!

㈡ルッチア伯国
領主チェーザレとは切りたくても切れない間柄にある。ジュリアーノは彼の人となりが苦手な様子。

㈢その他の国々
指導者ジュリアーノに頭が上がらない。貸付金の催促で国家の破綻を招きかねないから。
銀行家出身のミディナ家は、ある意味でこの世界のフィクサー(黒幕)であり、法皇でさえ表立って非難できない一族なのである!

⑤国家政体
名目上は君主を持たない共和政だが、その実態はジュリアーノまで四代続くミディナ家の独裁が敷かれている。他国と違い、銀行家が国政を牛耳っており貴族はかえって疎まれるという変わった風土が醸成されている。ただし、元々は貴族による寡頭政だったものをミディナ家が彼らに不満を持つ大衆を利用して政権を獲得している経緯もあって、ミディナ家を憎む没落貴族は未だ多い。

⑥特記事項
三百年前に毒殺されたマチルダ女王はフロレンス領主の妻であり、夫の死後はサン・ペルジーノを居城としていたことが分かっている。
……こうやって書くってことは、ちゃんと本編に関係あるってことですよ(つまりは伏線!)。


モデルとなった国

イタリア中部にあったフィレンツェ共和国が元ネタ。フロレンスは「フィレンツェ」の英語読みとなります。
作中で国の指導者となっているジュリアーノの属するミディナ家も、実際にフェレンツェ共和国に君臨した「メディチ家」をモチーフとしています。
まあ、モチーフというよりほぼ丸パク(以下略)。銀行家が国を支配したという史実のまんまで、やはり丸パ(ゲフンゲフンッ!)。

中世イタリアには有名人が大勢いましたが、特に著名なのは、

ダンテ・アリギエーリ
(詩人 『神曲』という世界的名著を遺した中世イタリアの文豪)

レオナルド・ダ・ヴィンチ
(芸術家 『モナリザ』や『最後の晩餐』などが有名な万能の天才)

ミケランジェロ・ブオナローティ
(芸術家 『ダビデ象』や『最後の審判』などが有名な、ダ・ヴィンチと同じく万能の天才)

でしょうか。なお、私の偏見が多分に混じっておりますので悪しからず。

ちなみに私は『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』という書物を読んで、ダ・ヴィンチの大ファンになった経緯があります。こちらはおすすめの一冊ですので、是非ご一読を!

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