それは「最強最下位の冒険者」 ~勇者を探して三千里~
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889227019「勇者を探してください!」
依頼を持ってきた子供に冒険者たちは冷たかった。
その子供はおとぎ話にしか出てこない「魔族」が現れたと嘯き、村を救うにはこれまたおとぎ話の存在である「勇者」が必要だと言う。
勇者を探す依頼料はわずか銀貨一枚。当然どの冒険者も受けてくれない。
待てども待てども依頼を受けてくれる冒険者が現れない中、ギルドの隅っこで堪える子供。
「受けよう」
子供の依頼人に声をかけてきたのは、誰とも組まない嫌われ者の五等級(最下位)冒険者だった。
大人びて様々な魔道具を持つ不思議な子供と、最下位なのに羅刹のように強い冒険者の、勇者を探す長い旅路が始まる。