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Note.11(19.06.16):物語を創る、ということ

物語を創るという行為は、決して人間の生存に必須の活動ではないでしょう。
それでも物語を創ろうとするのはなぜか?
そこには必ず、何かその人なりの意味があるように思います。

僕は物語を創るという行為を「自分の心を映し出す行為」のように捉えています。
物語自体はフィクションであり、ここに生活している僕の現実そのものを描写しているわけではありません。
ですが、物語に映し出そうとしている感情は全て、僕の感じている心情としてのリアルであると思っています。現実の中ではなかなか形にできない「心の奥に眠る本当の思いや願い」、それを自分なりの表現で形にすることができるのが、僕にとっての「物語を創る」という行為の意味であるように思えます。

僕にとって「物語を創る」ことは、「僕自身を解析し、完成させる作業」でもあると思っています。
物語は全て、自分の心の動き、感じてきたものを加工することで生まれます。
ならば、僕の心から生まれる全ての物語を完成させられた時、僕は僕の人生で思う所の全てを語り終えたといえるのではないかと思っています。
長い道のりではありますが、それが僕の物語を続ける理由であると思っています。
そして、だからこそ僕は物語を創ることを続けていくのだろうとも思っています。

物語を創ることには、自分にとってどんな意味があるのか。
人によって答えは様々だと思いますし、それを大事にしてほしいと思います。
僕は、全ての物語を終えた時、そこにある何かに辿り着きたい。
だから、これからも物語を続けていきたいと思っています。

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