1月8日に第3話「ヘンリー殿下とタイニー・ベル令嬢」を更新しました。
ヘンリーのターンです。
5話までで一話だったのですが、長くなったため切りの良いところで3分割した経緯があります。今回は少し短めなのはそうした事情があります。次とその次も殿下のターンです。
掌編でも本編でもずっとイザベルが呼ばれていた愛称「タイニー・ベル」の由来について殿下がついに振り返ってくれましたの巻。殿下はいい子だねえ。可愛いねえ。
特別な愛称で呼び合う特別な関係がとても好きだ、とこのシリーズで思いを強くした次第です。私の趣味全開ですね。他にも親子間での子から親に対する「おとうさん」「おかあさん」やきょうだい間の「おにいさま」「おねえさま」呼びだけでもニコニコできてしまいます。呼び方一つでにじみ出るお互いの関係性や情の深さが好きなんです。
そうでしたそうでした。この王国では、イザベルは王妃様の名前にもあるくらいポピュラーな名前です。同様にヘンリーも広く親しまれて名付けられる名前だったりします。ヘンリーが兄王子たちから「ヘンリー・ロー」とミドルネーム込みで呼ばれているのはそうした理由です。
イザベルもヘンリーも触れ合う人々は二人が就学するまで両親やお兄ちゃんの関係者である年長者が多く、たいていの年長者は小さなお嬢さんと末の王子様に親切なので二人とも愛嬌たっぷりにおっとり健やかに育っています。お兄様・王子様ぶりたいヘンリーにお兄ちゃんズもさぞかしニコニコしたことでしょう。
殿下はイザベル父を冷静だったと振り返っていますが、オーキッド先生は娘が絡むとだいぶポンコツになるのことはいつも通りなので確かに冷静なのかもしれないな……と3話と掌編を読み返していて頷いてしまった。いや、しかし、この殿下、2回も評しているのでだいぶ慌てている気もするな。
落ち込む殿下も侯爵も大好きすぎて掌編「お父様は贈られたい」「お嬢様は贈りたい」を書き下ろしました。
本編では絶賛呪われ中なので(?)あまり触れる機会がなかったのですが、イザベルは本編開始前の秋に最終学年に進級しています。本編軸では最終学年の春です。夏に卒業し、秋にヘンリーと結婚予定です。Twitterで連載していた前日譚贈り物大作戦の間に年が明けているので、お兄様が「秋なんてまだまだ先だ」と言っていますし、お母様も「秋なんてあっという間ですよ」と言っています。
Twitterで連載していた前日譚やヘンリーとイザベルの幼少期の掌編はこちら(https://min.togetter.com/7Jf7Zkx)にまとめています。本編終了後にきちんとカクヨムさんでも掲載したいと考えています。
ヘンリーがだいぶ語っているので第3話についてはこんなところかな。
次回第4話は1月15日(金)21時に更新いたします。殿下がとてもがんばっている回です。よろしくお願いしまーす!