• 異世界ファンタジー

登場した妖怪 鯰髯王【イラスト付き】

ごらんいただきありがとうございます!
今回は幕間に登場した妖怪、鯰髯王(ねんぜんおう)です。
ネタバレを含むことがあるのでご注意ください。


仙晶法師、キミヨシ、トオル、豚白白、リラが訪れた村にたびたび現れるという妖怪。
正体はナマズの妖怪です。
長いヒゲが特徴で、体長は十五メートルほどもあります。
黎之国の山の中にある小さな村の側の川に住んでいます。
地震を起こして貢ぎ物(食べ物)を要求し、村の人たちから恐れられています。
しかし、実は地震も単純に魔法によって引き起こしているわけではなく…。

魔法は《念震(ねんしん)》。
念じると地震を起こせるものです。
実際は、ヒゲで地震が起こるのを感じ取って、それに合わせて自分が足踏みして地面に衝撃を与えることで共鳴させて、小さな地震を大きくするものでした。

名前の鯰髯王の「髯」は頬ヒゲを差しますが、特にどこかを差すわけでもない場合は「髭」を使い、あごのヒゲは「鬚」とされているようです。
ナマズのあのヒゲは「髭」とするのが一般的でしょうか。
鯰髯王の場合は名前の割に頬にだけヒゲがないように見えますが、小さい頃は顔が(魚ほどではないですが)もうちょっと細くてヒゲも顔の横から生えているように見えたことから、当時の村人たちから鯰髯王と呼ばれて親しまれたのが理由です。


こういったちょっとした小話みたいなものも本当は本編中にも書きたかったのですが、長くなりすぎるので短編で書くことにしました。

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