• 現代ファンタジー

はじめの一歩の踏み出し方-3年間躊躇していた私がなぜ小説のWEB投稿を始められたのか-

こんばんは、碧木です。
2023年2月25日より「君の消えた日-二度の後悔と王朝の光-」という小説を書いています。

毎週末お届けしている近況ノート、今日のテーマは「はじめの一歩の踏み出し方-3年間躊躇していた私がなぜ小説のWEB投稿を始められたのか-」についてです。

私は小説をWEBに投稿したいと思っていたものの、実際に投稿を開始できるまで3年の期間を要しました。
当時の心境を深堀りしながら、3年の時を経てどうやって投稿を開始することができたのか、過去の私のように一歩が出ない方へ背中を押す記事にできたらなと思っています。
それでは行ってみましょう!


《WEBに投稿するかどうかの葛藤》
以前の自己紹介のノートで綴らせて頂いたように、4年前の私はコロナ禍での現実ではないような現実を前に日常を送ることが息苦しくなってしまい、漫画や小説等の創作の世界に没入することで救われました。
https://note.com/aoblue_28/n/nd2c2df94f7bb
私も物語を書きたいと思って、2021年2月から書き始めた小説は当時10万字を超えていました。しかし、私はこの小説を投稿する勇気は持てていませんでした。
投稿を始めようか考え始めてから自分の中には4つの不安がありました。

①物語を完結させられるのか
いくら物語のラストを決めていても、そのラストまで書き切る自信は全くありませんでした。
しかし頭の中で描いている、自分の中で書いているうちは物語が積み合っていかず、書いては消して、展開が変わっての繰り返しでした。
自分の中だけでは物語は永遠に完成しないという確信もありました。

②物語を書き進める時間を確保できるのか
検討を始めた時点でもすでに社畜性が高かったため、平日の執筆は現実的ではありませんでした。異動したばかりで業務については週末にも勉強して理解を深める必要があり、休日にどれだけ時間を確保できるのか当時は見通しが立ちませんでした。

③文章力は足りているのか
物語を読んで頂くためにはそもそも文章力が必要です。その力が足りているのか、自分の表現で皆様に情景や感情が届くのか、客観的に見るのは至難の業です。
当時の私はブログしか書いておらず、特に情景描写や3人以上の会話は心配しかありませんでした。

④自分の小説は誰かに届くのか
私自身はもちろん面白いと思って書き進めている訳ですが、投稿を始めないことには客観的な評価を得ることはできません。
走り出した後に誰の目にも止まらなかった時、自分が抱く感情を想像することができませんでした。


《踏み出すきっかけ》
漠然と小説を書きたいと思ってから1年後、2021年1月にX(旧:Twitter)に小説用のアカウントを作成しました。
Xは誕生日になるとプロフィール画面に風船が飛びます。誕生日を重ねる度に踏み出せていない自分という現実を突きつけられたのと、体感としてこの3年間で何も変化がない、何も積み上げられていない感覚に焦りを覚えました。
コロナ禍を経験したというのも自分の中で大きく、何もできなくても月日は流れていく、今は何をやっても自由なのにどうして踏み出せないんだと考えるようになりました。
書きたいという気持ちだけで行き当たりばったりに書いていた小説「宵の獣」を崩して、2022年の秋から設定を練り直し、学生さながらに文献を読み込んで、現在の小説を積み上げていきました。


《はじめの一歩を後押ししたもの》
それでもあと一歩が出なかった私は、2023年の自分の誕生日である2月に伊勢神宮へ参拝する旅行を計画しました。
今回の小説で扱う時代の風習等を学ぶこともできたので、自分が本当に小説を投稿したいのか見つめ直す機会となりました。
その中で猿田彦神社に立ち寄りました。
猿田彦大神(さるたひこおおかみ)はみちひらきの大神といわれており、日本神話における天孫降臨の際に、天照大神(あまてらすおおみかみ)の命を受けた瓊杵尊(ににぎのみこと)を高千穂へと導いたのが猿田彦大神です。みちをひらくことから学業や仕事をいい方向へと導いてくれるという言い伝えがあります。
https://ise-kanko.jp/purpose/sarutahikojinja/より引用

猿田彦神社には”はじめの一歩御守”というお守りがあります。
https://sarutahikojinja.shop-pro.jp/?pid=158712527

最後の最後に私の背中を押してくれたのは、、猿田彦神社で頂いたお守りでした。
神頼みかよ!と言われればそれまでなのですが、当時の私には心の拠り所になるモノが必要でした。
それがたまたまお守りだったのです。

人によっては誰かの言葉かも知れませんし、誰かの存在かも知れません。
共通して言えるのは、それはきっと確約された何かではなく、迷ったり悩んだりした時に立ち帰れるモノであれば良かったのだと思います。


《4つの不安は解消されたのか》
小説を投稿するようになってから1年5ヶ月ほど経ちました。
その中で先述の不安は一つずつ、少しずつ解消してきているように思います。

①物語を完結させられるのか
→今もこの不安はあります。しかし、完結に向けて物語を進めていけるのは私しかいません。書き続けていけば、物語は結末に向かって動いていきます。
あまり先を考えすぎず、1話1話を丁寧に紡いでいこうと考えるようになりました。

②物語を書き進める時間を確保できるのか
→社会人経験も積み重ねていくことで、タイムマネジメントが少しずつ身に付いて来ました。小説や業務に関する時間を効率的に確保できるようになったことで、自分のキャパシティが広がった気がします。
仕事とのバランスと相談しながらにはなりますが、週1回投稿(月1回お休み)というサイクルで更新を続けられています。

③文章力は足りているのか
→正直、今でも投稿直後は全く分かりません。
しかし、序盤の自分の投稿を読み返すと「あれ?読みにくいぞ」と感じることが多々あります。穴に入りたくなることがありますが、それは日々ギリギリまで模索しながら投稿を続けていることで、自分の文章力が少しずつ鍛えられているように思います。
読み込んで投稿しているはずですが、有り難いことに読者様が誤字や脱字に気づいて助けてくださっています。いつもお力添え頂きありがとうございます。
今後も妥協せず、文章力を磨いていきたいと思います・・・!

④自分の小説は誰かに届くのか
→投稿を開始してから9ヶ月くらい分かりませんでした。誰かに届いたと思えたのは初めて応援コメントを頂いた時です。
誰かに届くまで続けることができるのか。
その時に必要なのが自分の心の拠り所であり、私の場合はお守りだったのだと思います。


《小説を投稿している今だからこそ思うこと》
小説を投稿するようになったおかげで、大切な皆様とのご縁を頂くことができました。
私を小説を愛してくださる方々とも出逢うことができ、お互いの小説を読んで高め合い、執筆活動を励む仲間に出逢うことができました。

もしあの時に投稿を始めていなかったら出逢うことができませんでした。
今楽しく執筆活動を続けていられるのはあの時に一歩踏み出せたおかげです。
私は一歩踏み出すのに3年かかってしまいましたが、本当にやらない後悔よりやる後悔だなと思っています。
やって失敗した時の後悔はその瞬間は穴に入りたくなるくらいの恥ずかしさですが、心に深い傷を残すことはありません。
好きこそ物の上手なれとは言いますが、"好き"という気持ちを持ち続けることが何よりも大切だと思います。

皆様が楽しく創作活動をできるように祈念しております・・・!


《最後に・・・》
本日も読んでくださり、ありがとうございました。
私が書いている平安時代の転生者✕現代日本のバトルファンタジー小説「君の消えた日-二度の後悔と王朝の光-」にも興味を持って頂けたら嬉しいです...!
よろしくお願いします。
☆カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16817330653699088420
☆note
https://note.com/aoblue_28/n/n3ee08552c800
☆近況ノートは毎週土or日曜日に更新中です。
小説の書き方はnoteのマガジンにまとめました!
こちらもお願いします!
https://note.com/aoblue_28/m/md26941c66348


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