最近、KADOKAWAから出ている文庫シリーズ
「ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」
が非常におすすめだったのであとでまとめるつもりでメモ書きだけ残しておく。
古典を読むことは自分が普段読んだり書いたりしている物語の源流をたどる旅であり、数学の公式を理解するようなもので必要不可欠。
ただ、古典を読むのは難しい。簡単だったらみんな読んでる。私もほとんど読んでいない。岩○文庫、本棚の肥やしになっている。
古典、それも夏目漱石、明治以前の日本の古典をたどっていくのはめんどうくさい。ハードルがいくつもある
・古文がわからん
・時代背景がわからん
・膨大な物語を読むのがだるい
・本の文字が小さい
・表紙があんまり好みじゃない
などなど……
クラシック・シリーズは
古文わからん→現代語訳、原文が両方書いてある。
時代背景→章ごとの区切りにどういう意図で書いたのか、説明してくれている
物語だるい→長い話は要約してあり、全体を広く浅く捉えられるようにできている
本の文字が小さい→大きくて読みやすい
表紙→カラフルでおしゃんてぃ(ふるい)
比較的ハードルが低く、挑戦しやすい。
値段も千円切るお値段でお値打価格。大型書店なら大抵何冊かは揃えてあるし、一部はKindle版もある。
ラインナップは以下の通り
古事記
万葉集
古今和歌集
竹取物語
土佐日記
伊勢物語
蜻蛉日記
うつほ物語
枕草子
和泉式部日記
源氏物語
紫式部日記
御堂関日記
更級日記
大鏡
今昔物語集
梁芥秘抄
太平記
とりかへばや物語
西行 魂の旅路
新古今和歌集
方丈記
平家物語
百人一首
堤中納言物語
徒然草
謡曲・狂言
おくのほそ道
近松門左衛門
南総里見八犬伝
良寛 旅と人生
の全31冊。
ほとんど古典に触れていない人への最初のおすすめは今昔物語集。
前半は仏教説話なので少々たるい話が多いが、後半の世俗部から前後にほとんどつながりのない、掌編が羅列されていて面白い。
芥川龍之介「鼻」「羅生門」や夢枕獏「陰陽師」の元ネタがあるだけでなく、生霊の怪談や奥さんと一緒に旅をしていたら、奥さんと一緒に旅をしていたら山賊に襲われて、奥さんが目の前でやられちゃうNTR的な話もあったりする(そのエピソードに付記される感想が時代背景を表していてまた面白い)
ここで、読んだものの感想を書いていけたらいいなあと思っている。