ここ三話ほど、お寺の線香臭いエピソードとなりました。ややもすると、説教臭さもあったかなと思います。
ただ物語の中で生死観と生命観を明確にしておかないと、みやびが何処に向かっているのか示せないのです。
宇宙の意思と精霊とは何か、そろそろハッキリさせる必要もありました。
それを説明するのに、一念三千がちょうど良かったのです。
私自身は特定の宗教を信奉しておりません。ただ生死に悩んだ時期がありまして、聖書や仏教の関連書籍を読み漁ったのは二十代後半でしょうか。
物語のあちこちで聖書や仏教の話しが時々顔を出すのは、そのせいなんでございます。