剣も魔法もある世界ではございますが、メインはお料理なんです。
血なまぐさい話しは書きにくいと言うか、書けないのですよね。
ロングソードで敵の頭をかち割り、目玉が飛び出すとか脳漿が飛び散るとか、表現しようと思えば出来ます。魔力弾で腹を打ち抜き臓物がはみ出るグロいシーンとか。
けれどその後に、内臓肉料理や魚の兜焼きを出してもいやちょっとと。
戦闘シーンをあっさり書いてるって自覚はあります。そういうのがお好きな人にとっては物足りないだろうなという不安もあります。
けれどみやびが物理や魔力ではなくお料理でこの世界をどうひっくり返すか、それがこの物語を書き始めたテーマなんですよ。
そんなわけで、みやびは今日もファフニールとお揃いの割烹着を身にまとい調理場に立ちます。