第151話 雪隠攻め
睦 美 「ゴメンって、インクラさん、何か悪いことしたの?」
睦美はインクラを覗き込むように笑みを浮かべた。光橋は、その光景を見て間違った対抗心を剥き出しにし言い放った。
光 橋 「はい、僕はあの日、インクラさんを怖がらせてしまいました。すみませ
んでした」
起立し、深々とインクラに頭を下げた光橋だったが、視線の先は、僕にもご褒美をくださいと睦美に向けられていた。それを察した睦美は、光橋の頬を「あら、正直な方、私、好きよ」と撫ぜて見せた。それに気を良くした光橋は、ガンちゃんにターゲットを変えた。
光 橋 「ガンちゃんさん?インクラさんが帰った後、起こった事を話してくださ
い。僕も知りたいです」
ガンちゃん「俺は、そんなイベントに…」
光 橋 「参加していました、それでそれで、ふむふむ」
と、耳に掌を当て、ガンちゃんに迫った。ガンちゃんは逃げ出したい態度を示すも、光橋、日菜子の視線、優愛、由里子に両膝を太腿で挟まれ動けないでいた。それを見て光橋が暴走した。