優斗はいつものようにグループ仲間と暇を持て余し、つるんでいた。そこに、他校の高岳風馬がいた。風馬は、他人が付き合っている女性を奪い取ることに興味を示す性癖があった。
「何か面白い事はないのか、つまらねぇな」
「そうだな、あっ、そうそう、桜子の写真を見るか」
「桜子、別にいいや」
「へ~、これでもか?」
風馬が優斗に見せられたのは、桜子のあわれもない姿だった。
「おお、いいねぇ。他にないのか?」
「あるよ」
優斗と風馬が盛り上がっているのに興味を示した美帆は、二人の合間から携帯に映し出される桜子の姿を確認した。
「あなたたち、そんなの見て楽しいの?」