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先を越された

埼玉・愛犬家連続殺人事件をこの二か月、時間があれば追いかけていた。調べれば、不思議だらけ。単純にみれば、主犯格のAの狂人さが他の行動や人格をも拘束、支配していた。カルト宗教の事件に見られる逃げられない、逃げても無駄、逃げることが自己破壊に繋がる心理の闇が複雑にしているのかも。主犯格Bは実行犯ではなく、脅迫観念から同行したものであり、その状態での刑が妥当と、もし、裁判員に選ばれていたらそう判断したと。独裁者の末路。どこかの国の指導者みたいに。自信と元気さがある時はいいが見えない敵が明確に見えた時、独裁者が取る道はふたつ。自ら閉店の方法だ。ゴーンの末路にも似たり。しかし、この事件の主犯格Aのように冷酷無比になれる程、人格破壊はされていない。自己保身の弱い人間。辞任、亡命の二択だ。無謀な行動にでても、その指示は長続きしないことを本にが一番分かっている。また、行動に移せば敵は身内となる危険性も把握している。独裁者の救済は難しい。自己保身の裏側は現実逃避。麻原のように。これでは残党が問題を継承する。裁きを与える側もまた再発防止の為に鬼になる覚悟が未来には有効だと思われる。兎にも角にも、この二か月は徒労に終わった。

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