堅物でエリートの兄、紘彦。
性的に早熟な弟、槙。
兄の友人、蓮見優一。
……というトライアングルな恋模様を、3人それぞれの視点で描いた短編が、連なるような形でお話が構成されています。
1「驟雨が、はじまる」(槙視点)
2「電話越しに聴くと、彼の声は」(?視点)
3「夜をつなぐ」(?視点)
4「彼は知らない」(?視点)
5「ガラスの破片」(?視点)
6「感情の名前」(?視点)
──という形です。
それぞれ、20~40枚くらいの作品です。
読んでくださった方、応援してくださった方、どうもありがとうございます。
とても嬉しく拝見しております。
これからも、よろしくお願いします。
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私には、お気に入りの散歩コースがいくつかあるのですが、北国住まいなので、今の季節は、雪がどっさり積もっていて、歩けない道もあります。
それでも、今日の午前中に、スノーブーツでぽくぽく雪を踏みしめながら歩いてきました。
片道30分、往復で小1時間ってところかな。
ナナカマドの赤い実に、白い雪が積もっているのとか、春に向かって、だんだん明るくなってきた空とか、雲の色とか。
そういうものを眺めながら歩いていると、とても気持ちよかったな。