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放電中、涙の言い訳、ちょっとだけ

たまーに、
何気なく流れてきたショート動画が……、ベタなんですけど
涙腺を直撃してしまうこともあります

けど、今回のは
なんでこんなに泣けるのかわかりません。
人の命に、重さの違いなど無いはずだったのに……

小説なんか書いてるから、
感情移入力に磨きがかかってしまったのかしら


────


もうあまり
名残を惜しまなくて良いですね
お母さんは
何もかも分かっているのですから
慌てません
もう死んでもよいですね
ここでお別れいたしましょう

特攻隊と言っても
大したことはなく
誉れでもなんでもないですが
お母さんだけは誉めて下さい
惜しんで下さい
市造は一足先に
天国に参ります
天国に入れてもらえるかなぁ

お母さん祈って下さい
お母さんが来られるところへ
行かなくてはたまらないですから

お母さん
さようなら


─────
林市造 23歳
(一部抜粋)


……全文中、
何処をとっても哀しさしかありませんが
私は、「天国に入れてもらえるかなぁ」
の部分を見る度に涙が止まりません

彼はきっと、
自分の罪をわかっていたのだと思います
どんなに誉れを語ろうと、語られようと
これは戦争であり、親不孝なのだと

悲しいほどに美しい、文章です
回向反照……でしょうかね
いえ、生きていたなら
きっと美しい文章を綴ってくれたと思います

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