長かった現実世界編がようやく完結しました。
ここまで読んでいただけた方には本当に深く感謝しています。
現在ガチャ姫は文庫本でいうと7巻が終了したところで、現実世界編は5~7巻くらいの内容となっています。
さてここからは12章のこぼれ話的なことを話そうと思っているので、まだ12章終章を最後まで読んでない方はほぼ全てネタバレになるので見ないでいただけると助かります。
-----------------------------以下ネタバレ注意
はい、では現実世界編なのですが、初稿ではもっと早くに異世界に帰る流れで、揚羽、黒乃と出会い、事件を一つ解決して帰るというものでした。
しかも、犯人は11章の終わりで戦ったモスキートで、クラー剣で現実世界に移動したとき奴も一緒についてきてしまい、顔をかえて人を殺して回るのを主人公が止め、その光景を揚羽たちが見つけて終わりという単純なものでした。
ただ、私が現実世界編を書いてて段々楽しくなってしまい、話が長くなってしまいました。
なぜこれほど長くなったかというのは、実はコネクトと願望器のお話は私が別で書いていたお話があり、そっちの設定を引き抜いてガチャ姫に乗せた結果これだけ長くなった感じです。
あまり長くならないようにキャラクター自体は絞ったのですが、出会いの話から戦闘、覚醒、衝突、復活までを一人一人やったので長くなってしまいました。
またこれまでの章は細かく区切ってきましたが、12章はそれ一つで1章と区切る点がなかったため、読み手側にこれまだ続くのか? と先の見えないマラソンのようになってしまったのは反省点だと思いました。
※08/06章分割を実施
個人的に現実世界編のキャラクターは皆気に入っており、それぞれ弱点やトラウマを抱え、その弱点を克服したとき新しい力が手に入るという流れでやってきました。
真凛だけは特別で、彼女は11章でその流れをやっているので12章ではサポートに回ってもらいました。
最たるところは主人公が力を得るところですね。正直主人公に力をもたせるかは非常に悩んだ点で1~11章まで、ほぼ全て彼が無力だからこそ成立する話が多く、ゴブリンに四苦八苦するから良いのであって、そのゴブリンを必殺技で瞬殺してしまう話になっていいのか? と悩みました。
悩んだ結果そろそろ主人公にも力を与えて、異世界に帰ったときゴブリンくらい瞬殺できる力を持っててもいいかなと判断して力を与えることにしました。
またこれは書いていくうちに話の展開がかわったことですが、黒川は実は敵でした。
現実編のラスボス天地芳美を作った後、彼女の手ごまとなる天地眞一、彼は最初ほとんどキャラがなくただのイケメンとしか書かれていませんが、絶対こいつが敵だろとバレバレだったと思います。
そこから彼の下に鼻や前歯、川島などの敵キャラクターを作り、徐々に天地に近づいていくというお話にしました。
そしてその中で胡散臭い人物、黒川の存在があります。彼女の元の設定は天地の宿主。つまり天地眞一は黒川が剣神解放したときに出てくる代理人格のようなものに設定していました。マサムネと黒乃の二重人格と似たようなもので、黒乃は一つの体に二つの魂でしたが、黒川は天地眞一を具現化させ操作することができるという能力で、マザコンという設定でした。
最終決戦時に黒川は芳美に見捨てられ、心を壊すか、芳美に喰われるかのどちらかのパターンを考えていましたが、作中で徐々に黒川のキャラが出来上がってきてしまい、彼女を殺すのはどうなんだ? という気になってきてしまいました。
私は基本迷った時は面白い方か、嬉しくなる展開をとるので、読み手側としても黒川が死ぬよりも仲間になった方が嬉しいのではないかなと思い、彼女には異世界ショップという役割を与えて、誰一人として仲間がいない状況で唯一仲間になってくれるキャラクターとして再登場しました。
12章終章の最初の展開で世界改変、全員が忘れる、結婚式に乱入、記憶を取り戻す、ラストバトルという流れだったのですが、やはり味方が敵に回るというのはかなりストレスが強かったのか、彼女達が敵に回るのは評判はあまりよくなかったかなという印象がありました。
この流れはヒーロー戦隊ものにほぼ一回はある味方が敵になるが復活して、絆が強くなるという話を組み込んだある種ベタなものですが、話の展開を知っている私と違い、どうなるかわからない読み手側には不安を持たせなかなと思い、あの辺りは更新ペースをあげた記憶があります。
また媒体の違いもあり、戦隊ものは30分で裏切りから復活をするか、長くても次週には仲間に復帰しているので視聴者側にストレスはないですしね。
現実世界編は、異世界では出せないカラオケや合コンみたいなふざけたお話もできて楽しかったです。
また異世界でも笑いのある話が書けたらなと思っています。
やはり半年分もあり、話しだすと止まらなくなってしまうのでこの辺にしておきましょう。
今後のお話ですが、19章以降はショートストーリーを多めにして、各キャラにスポットを当てながら新キャラを迎えていくようにしようかなと思っています。
次の敵は話によく出てくる聖十字騎士団にしていますが、今のところ構想くらいしか考えていないので、変更は大いにありえます。
また城のこともほったらかしにしているので、そのへんファーム的なお話もできればなと思っています。
それでは長々と読んでいただき、ありがとうございます。
また次章で会いいたしましょう。