今年に入ってから、週一、二冊ペースで小説を読んでるので、せっかくだから近況ノートで紹介してみようかな。という試み。
一冊目
ジェイムズ・P・ホーガン「未踏の蒼穹」
プロフィールにある通り、一番好きな小説である「星を継ぐもの」と同じ作者の作品。定期的にSF読みたい欲が湧いてくるので、手に取った。
金星人が人類滅亡後の地球へやってきて謎を解明するというSFミステリー。割と早い段階でオチが予想できちゃったというのはあるけど、緻密な科学描写は流石の一言。こういう、科学的な視点を浴びせられるのがハードSFの魅力。
金星人という外個からの目線で地球文明を批判しつつ、肯定もするというバランスが単なるエンタメ作品ではなく、社会派としての側面も感じられて良き。
二冊目
安藤祐介「本のエンドロール」
印刷会社を題材にした作品。書籍を対象にした作品は色々あるけど、大体は小説家だったり書店員だったり、変化球でも編集者とか。そんな中、本作は印刷会社というマイナーなポジションを軸に書籍が出来上がるまでの全工程を扱っている。
本という媒体を愛する人であれば、絶対に読むべき一冊だし、私はこれを呼んで、その愛がさらに増した。
本の一番最後についてる『奥付』という印刷会社等が記載されてる(たぶん誰も見ていない)ページに物語が付与される。書籍への解像度がぐんと上がる名作です。
三冊目
西澤保彦「神のロジック 次は誰の番ですか?」
タイトルと表紙の感じからしてライトなミステリーかと思いきやガチ。
ミステリーって、読めば読むほど、パターンが絞られてきて驚きが減っていく。だけど、この作品はそのあたりの注意が上手いこと逸らされていて、新鮮に驚けた。『なるほど!そうきたか!』と純粋に思えた作品は久しぶりだった。ラノベっぽい舞台なのに、終始雰囲気が不気味で最後にそれが爆発する。誰が呼んでも楽しめる秀作です。
という感じでベラベラと感想を書いてみました。
特に二冊目と三冊目はおすすめです!
では、良き読書ライフを~