作品を投稿しました。
「そして、天才少女は大統領の娘になる」
https://kakuyomu.jp/works/16816927862576043793
この作品を書き始めるすこし前、「ペンギンの憂鬱」という長編小説を久しぶりに読み返しました。ウクライナの現代作家アンドレイ・クルコフの代表作で、もちろんいまのウクライナ情勢を受けて、改めて読み直そうと思ったという流れです。
「ペンギンの憂鬱」に登場するミーシャという名のペンギンはとても可愛らしく、この長編のマスコット的な存在なのですが、やはりペンギンなので表情などもなく、何を考えているか基本、わからないのです。でもその仕草などで、甘えていたり懐いていたりすることは感じられる。そこにちゃんと心があることが、しっかり描かれていると思います。
今回投稿した作中の〈天才少女〉スミレは、はっきりとこのペンギンのミーシャの影響を受けています。不穏な情勢に揺れる社会環境もまた、「ペンギンの憂鬱」で描かれるウクライナの雰囲気を投影しています(もちろんいまの情勢も)。
僕の作品はまあ読まなくても大丈夫ですが、「ペンギンの憂鬱」はすてきな作品ですので、機会があればぜひお読みくださいませ!