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ムロタニ・ツネ象先生のご冥福をお祈りします

漫画家のムロタニ・ツネ象先生が亡くなられました。
子供のころ、図書館にあった歴史の学習漫画で知り、夢中になって読んでいました。
大人になってから、小説を書く上での資料として買い求めたこともありました。
壮大な歴史をわかりやすく、それでいてやはり壮大で深淵な、そして人間の業などの描かれ方を目にして、資料どころかお手本にもさせてもらったものでした。生かせているかどうかはわかりませんが ^^;
歴史というのはともすれば都合よく光の部分ばかりに目が行きがちですが、ムロタニ・ツネ象先生の歴史学習漫画は、子供向けだからと読者を侮らず人間の陰の部分も丁寧に描かれていました。
もっともそれは他の作家先生方も同じですが。多感な時期にそのような丁寧な学習漫画に出会えたことは感謝してもしきれません。

小説で一番影響を受けたのは吉川英版三国志でしたが、三国志を読めたのは先にムロタニ・ツネ象先生の学習漫画を読んでいたからでもありました。もちろん横山光輝版三国志も夢中になって読みました。

訃報に接し、とにかくも夢中になって読んでいたころを思い出し、懐かしい気持ちにもなりました。
ムロタニ・ツネ象先生に感謝を込めつつ、ご冥福をお祈りいたします。

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