月の乙女・リュヌフィーユ。人狼の力を増幅させる血肉を持つ処女《おとめ》。生きながら腸《はらわた》を喰らわないと効力はない。また乙女でなくなると同じように効力を失う。18歳で熟し、人狼にとってうまそうな香りを醸す。花の香りではなくて食欲をそそる香り。人間や吸血鬼にはわからない。100年に一度、世界各国に散らばる人狼の血を引く一族にだけ生まれる希少な存在。
ルイ。
フランスのとある男爵。面倒なので名字考えてないです。財産管理をルイに教えられて、ルイもそれなりの備蓄がある。27歳の時にジェニベランジュに襲われてサミュエルに救われ、特殊な人狼へ。200年生きている。赤毛に青い瞳。
寡黙なのは青年になり落ち着いたせい。
エレナ。
作中には最後以外は妹としか記載していない。生まれつき足が弱く、いつも兄のルイが横抱きにしてあげていた。リュヌフィーユだが、協定どおりであれば人狼に襲われることはあり得なかった。花が好きな美しい少女。サミュエルの婚約者。明記していないが、金髪。
サミュエル。
イタリア、フィレンツェのコンスタンテ家の生まれで伯爵。ルイも知らないがかなりの年齢。財産は信託銀行へ。自分を吸血鬼にした人物とは久しくあっていない。エレナの婚約者。金髪に赤い瞳。いつも時代の最先端をチェック。時代に合わせて身を変える。外見などに無頓着なルイのファッション指導係。言語能力も高い。
ウリーシュ=ジェニベランジュ。
フランスのとある伯爵。貪欲で執念深い。100年毎のリュヌフィーユを自分のものにしなければ気が済まない。そのためならなんでもする。残虐な性格で人間は獲物としか捉えてない。人前でも平気で変身する。吸血鬼のサミュエルにリュヌフィーユを取られたことを逆恨みする。どうしてリュヌフィーユに固執して一族の頂点に立ちたがる。色々と過去に女絡みであったのだが、結局女絡みでリュヌフィーユ絶対食うマンに変身。黒髪に金色の目。
月湖。平凡な少女。首の痣を見られたくなくて黒髪を長く伸ばしている。18歳まで大神一族の支配する大神村に暮らしていた。功の婚約者とは知らされず、逃げるように東京へ。人狼に近寄ると気絶しそうなほど痣が痛む。半人狼のルイのときは疼くくらいで平気。功の場合は人狼の血が濃いのか触られた時に気絶する。
大神功。大神一族を支配する大神家の跡取り。月湖とは同級生で幼いころに月湖は許嫁だと教えられて育つ。なので、月湖のことは幼いときから好き。しかし好きが高じて、人狼から月湖を守るために強引に結婚して夫婦になろうとする。
隠丸葵。四国に現存する人狼に従う下僕的存在。一度、隠丸一族の姫をジェニベランジュから守るために戦うが、負けてしまい投降する。以来、従順に従うようになる。
日本の人狼一族。人里離れた山に住み、人との関係や接触を絶っていたが、ジェニベランジュに狩られて南と北に逃げ込み隠れてしまったため、今は生存を確認できない。
*****
他に書いてない設定があると思いますが、とりあえず以上です。
2へ続く