シンガポール時代、日本の作家さんの講演会がたくさんあり、せっせこ通っておりました。
数多の作家さんの中でも、ある方のお話が今もとても印象に残っています。
(お名前を出していいのかどうかわからないから、ここでは出しません)
インタビューする時も文章を書く時も、敢えて、書きたいことはひとつにしてそこからブレずにとことん掘り下げる。
いざその場になるとアレもコレもつけ加えたくなるし、ちょっと脱線してもそっちの方がおもしろくなったりスムーズにいくのではないかと思うんだけれど、結果、欲を出すととっ散らかるだけ(笑)
アレもコレもとひとつのポケットにいれるのではなく、軸はしっかりシンプル明確にしておくと、気が付いた時にいつでも交通整理がしやすく、相手にも伝えやすいし伝わりやすい。
テーマが明確で、それに沿って掘り下げていくと、自分が思っていた以上にいろいろと出てくる。それを丁寧に整えていくと、いいモノができる。
欲張らない。慌てない。焦らない。
……感銘を受けました。
そして、いつも執筆する時はそれを思い出しています。
誰かの何かの参考になれば幸いです。